ナミヤ雑貨店の奇蹟の山田涼介セリフ・泣ける演技の評判は(敦也役)?

東野圭吾小説の中でも「最も泣ける」と評判の一作がナミヤ雑貨店の奇蹟。

どんな悩み相談にも乗り、真剣に答えてくれる店主の浪矢雄治(西田敏行)のいる
「ナミヤ雑貨店」をめぐる物語で、原作は元々5編の短編で紡がれています。

ナミヤ雑貨店の奇蹟で山田涼介の泣ける演技の評価は?

ナミヤ雑貨店の奇蹟で主役の敦也役を演じた山田涼介の演技やセリフに関して、
ツイッターなどで口コミを調べてみるとおおむね、好評価の人が多かったです。

俳優としては2006年からドラマ「探偵学園Q」に出演をしていましたから、
ナミヤ雑貨店の奇蹟の撮影時点では俳優歴はすでに11年。

作中で3人の少年強盗のリーダー的な役割として演技は落ち着いていたように感じるし、
実際に撮影の合間にも翔太役の村上虹郎さん、幸平役の寛一郎の兄貴分として慕われていたようです。

ただナミヤ雑貨店の奇蹟で賛否両論あったのが、
手紙を読み返して涙を流すシーン。

涙を誘う泣きの演技に「感動した!」という声がる反面、
どこか違和感を感じてしま人も多かったようです。

実際の撮影でも苦労をしたようで、1回で泣けず何回もテイクを重ねたそうです

今まで出演したドラマや映画でも泣くシーンはあったものの、
1回で泣けることができたらしく、今回のナミヤ雑貨店の奇蹟の場合には、
撮影スケジュールの関係で泣きのシーンまで1カ月も空いてしまったとか。

今まで泣けていたのは感情が全部繋がっていたことを痛感し、
西田さんが手紙を読む音声を流しながら演じたところ、
カメラ横の監督の存在を忘れたほど一気に涙がブワッと出てきて、
「演技ってこういうことなんだ」と体感したようです。

監督からもプレッシャーを受けていたようで、
「あそこマジ大事なシーンだから」
「あそこ大丈夫化?」と、撮影から離れてごはんに行っているときでさえ言われ続けていたそうです。

第91回キネマ旬報ベスト・テン 新人男優
山田涼介(主役・丸光園出身の青年役)

尾野真千子さんの3世代を演じ分けた演技も評判に

尾野真千子さんはナミヤ雑貨店の奇蹟の撮影当時は35歳でしたが
ナミヤ雑貨店の奇蹟では同じ女性(晴美)の19歳、27歳、51歳の3世代を演じ分けていました。

19歳の頃の晴美は事務と水商売を掛け持ちしていて、
27歳になると銀行の事務として働くようになります。

51歳では女性実業家として活躍する晴美を上手に演じ分けていますが、
しかも特殊メイクなどに頼ることなく演技でその違いを見せることに挑戦。

その努力と工夫の結果が、

第30回日刊スポーツ映画大賞 助演女優賞
第41回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞

につながったんじゃないでしょうか。

ナミヤ雑貨店の奇蹟のあらすじ(ネタバレ気味)

ナミヤ雑貨店の奇蹟の難しいストーリーをわかりやすくまとめるために、
時系列(時間軸)ベースで話をあらすじをまとめていきます。

2012年、児童施設「丸光園」出身の3人の青年の

敦也(Hey! Say! JUMPの山田涼介)
翔太(村上虹郎)
幸平(寛一郎)は

ある女性起業家宅家に強盗に入るものの、
逃走用に用意していた盗難車が動かなくなり
近くの廃屋「ナミヤ雑貨店」に逃げ込みます。

すると外からシャッターの郵便口に「月のうさぎ」という差出人から
封筒に入った手紙が差し込まれます。

手紙の差出人の正体は1980年に「魚屋ミュージシャン」こと
松岡克郎(林遣都)がナミヤ雑貨店の店主の浪矢雄治に出したもの。

プロのミュージシャンを目指しているものの、
3年間も芽の出ない音楽活動を続けるべきか魚屋を継ぐかの相談です。

3人は「そんなの趣味にしておいてさっさと魚屋を継げ」と、
松岡克郎に音楽をやめるよう何度か返信していました。

松岡克郎も音楽に限界を感じていたため、
魚を継ぐ決心をほぼ固めていましたが結局、
父親から継ぐ事を反対されてしまい
ひきつづぎプロのミュージシャンを目指すことに。

松岡克郎は列車の中でナミヤ雑貨店からの最後の手紙を見ると、
今まで反対していたにもかかわらず今度は、
「あなたの曲はひとを救う、無駄にならない」と書かれていました。

なぜ3人が返信の内容を180度変えたのかというと、

ナミヤ雑貨店の前で松岡克郎が作曲した「再生」のハーモニカのリズムが
シャッターの外から聞こえてきて、有名歌手セリのだと気づいたからです。

松岡克郎は入院した父にも背中を押されて音楽活動を続け、
その8年後に養護施設「丸光園」を訪れて「再生」を披露し、ある少女の心に強く刻み込みます。

しかしその夜に「丸光園」で火事が起こり、少女の弟を助けた松岡克郎は命を落とし、
成長した少女が歌手セリ(門脇麦)となって代わりに松岡克郎の「再生」をヒットさせます。

1980年、すい臓がんで入院した波矢雄次は自分が死んでから何十年先にも相談事が持ち込まれる夢を見ます。

「自分の33回忌(後に12月20日と追記)に相談者達の、その後の人生を手紙に書きナミヤ雑貨店に投函してほしい」
との遺言書を息子の貴之(萩原聖人)に渡しますが、その貴之も胃癌で入院。

貴之の息子(雄次の孫)の駿吾に父親の願いを頼み、
駿御は祖父から続いている伝言の約束を守るためネット上に書き込んだところ、3人が書き込みを発見。

波矢雄次の33回忌で1日だけ相談を受け付ける日が今日である事に敦也・翔太・幸平は気が付きます。

入院している波矢が1日だけナミヤ雑貨店に戻り、
残された時間をかつて駆け落ちに失敗した皆月暁子(成海璃子)の霊と過ごしつつ、
不思議なことに33年後に投函された手紙を読み始めます。

手紙の差出人は妻子ある男性の子供を妊娠したグリーンリバーこと川辺ミドリで、
浪矢は子供を幸せにする覚悟があるかが大事という意味を込めて、
「子を幸せにできないなら産まない方がいい」と返事。

結果的に川辺ミドリは出産するものの仕事の疲れから車の居眠り運転で海に落ち事故死。
新聞には無理心中と書かれていて浪矢は自分が余計な事を言ってしまったのではと悩みます。

川辺ミドリの娘、川辺映子は母の死後、「丸光園」に入りセリとは同級生になりますが、
新聞記事を見て母が自分を殺そうとしたと深く落ち込み、自殺未遂を図ります。

川辺映子が自殺未遂をして入院しているところへセリが波矢の手紙を持って現れ、
無理心中ではなくあれは事故だったおセリは説明。

セリは川辺映子に対して自分の弟を助けるために
死んでしまった松岡のためにも償い続け生きていることを伝え、
川辺映子は今現在、セリの言葉に勇気を貰い必死に生きるために、
天才アーティストとなったセリのマネージャーをしています。

2012年に浪矢にお礼の手紙を投函し、
30年前の浪矢は少なくとも1人の人生は救えたのだと喜びます。

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