せっかく年賀状を送ったのにあて先不明で返送されてしまうことって、
一通・二通くらいは出てきてしまいますよね。
年賀状など郵便物の郵送でのあて先不明には2つの種類があって、
- あて先の住所に受取人が住んでいない「あてどころに尋ねあたりません」
- あて先が不完全のため配達できない「あて名不完全で配達できません」
というのがあります。
いずれのケースでも、
年賀状を差し出す相手の所在をはっきりさせなければ、
年賀状を再送してもあて先不明で戻って来るばかりになります。
そしてあて先不明で返送された年賀状は、
再利用することもできません。
郵便物としてポストに投函し、配達されてしまったら、
相手にキチンと届かず返送されようがなんだろうが、
郵便料金(切手)をもう一度、支払わなければいけません。
年賀状にはぱっと見ると何の刻印も押されていなくて、
新品のように見える状態で返送されてきたとしても、
特殊なインクで押印されていて、郵便局の処理中にバレます。
あて先不明で返送されてきた年賀状を再送する場合、
新たに年賀状を用意して再送しなければいけないものの、
再差出が認められるケースもあるので、郵便局で一度、
確認してみると良いです。
また年賀状を送る期間は一般的に松の内(1月7日)とされていますから、
年賀状の到着が1月7日を過ぎそうな場合には、
寒中見舞いを送るのが一般的なマナーとなっています。
目次
年賀状・はがきの宛先不明は2種類ある
年賀状でも通常のはがきや郵便物であっても、
宛先不明で返送されてきた場合には2種類あります。
- あて所に尋ねあたりません
- あて名不完全で配達できません
といった感じで年賀状に刻印されている
スタンプが微妙に違うはずです。
あてどころに尋ねあたりません
あて先の住所は存在しているものの、
年賀状の宛先欄に書いている人の名前と、
その住所に実際に居住している人(受取人)の名前が違う場合、
あて所に尋ねあたりませんとして処理されます。
もしくは、あて先の住所にだれも住んでいない場合も、
あて所に尋ねあたりませんとして返送されてきます。
主に年賀状を送った相手が引越しをした場合に多くみられるものの、
個人情報保護の観点から、具体的なことまでを郵便局は教えてくれません。
年賀状を送った相手に電話やメール、LINEなどで連絡を取り、
引越し先の住所を聞くしかありません。
二世帯住宅に住んでいる人に年賀状を送る場合や、
里帰り出産や避難していて誰かと同居をしているような場合には、
宛名の書き方に特に気を付けなければいけません。
関連ページ:二世帯住宅の年賀状宛名は?二世帯同居の年賀状宛名は連名?
あて名不完全で配達できません
宛先住所に町名や番地が記載されていなくて住所を特定できない場合や、
あて名住所が存在しない場合などは、
「あて名不完全で配達できません」として処理され、
年賀状が返送されてきます。
マンションやアパートなど集合住宅に年賀状を送る場合も、
部屋番号がわからなければ「あて名不完全で配達できません」として
処理されてしまいます。
最近だとマンションの部屋番号が4ケタ・5ケタのケースが多く、
下手に漢数字で住所を書いてしまうと、郵便局員さんが読めなくなってしまい、
あて先不明となる可能性もあります。
住所欄の数字・書き方は、郵便局員さんに読めるように書くのが原則です。
関連ページ:年賀状の数字の書き方|住所の漢字縦書きや横書きの場合は?
郵便局側で年賀状を運搬している最中に、
年賀状が濡れてしまったり汚れたりしてしまい、
住所欄が読みづらくなることもあります。
そんな時には、輪ゴムで年賀状をまとめてポストに投函することで、
年賀状の汚れを防ぎ、あて先不明の危険性を下げることができます。
関連ページ:年賀状輪ゴムでまとめる・輪ゴムでとめた年賀状はポスト?郵便局?
宛先不明で戻ってきた年賀状は交換可能?
年賀状が宛先不明で返送されてきてしまったものの、
相手の住所を確認したり、住所を訂正したりすれば、
年賀状を再送してもらえるのかというと、
同じ年賀状の再送(使いまわし)は認められていません。
どんな結果になるにしても、
ポストに投函して郵便局で一度処理されてしまったら、
その時点で再利用不可となってしまいます。
電車で言うならば、郵便局に年賀状が届いた時点で、
運賃を払って電車に乗ったような扱いになるからです。
年賀状が相手先に届こうが、
返送されて自分のところに戻って来ようが、
電車を降りたのと同じ扱いになります。
宛先不明で戻ってきた年賀状では再送ができないだけじゃなくて、
もちろん、郵便局に持ち込んで交換・換金することもできません。
残念ながら全く価値がなくなってしまう状態になってしまいます。
宛先欄・宛先人名を子供に書かせるのは避けたほうが良い
小学生以上の子供がいるファミリー限定の話になりますが、
年賀状があて先不明で返送されて無駄にしないためには、
宛先欄・宛先人名を子供に書かせるのは、
できるだけ避けたほうが良いです。
郵便局の方でもできるかぎり、
宛先欄・宛先人名を読み取ってくれるものの、
字が下手過ぎてどうしても読めない年賀状もあるそうです。
実際には宛先住所に受取人は確実に住んでいるし、
宛先住所だって間違えていないにも関わらず、
あて先不明で返送されてしまうことがあります。
子供に年賀状を書かせる場合には、
裏面の一言メッセージだけにして、
宛先欄・宛先人名は親が書いてあげると良いですよ。
宛先不明で返送された年賀状の再利用方法
宛先不明で返送された年賀状は交換・換金は
一切受け付けてくれないものの、再利用に関しては、
再差出を認めてもらえることがあります。
あて先不明で返送されてきた年賀状の、
- 「あてどころに尋ねあたりません」
- 「あて名不完全で配達できません」
の部分を二重線で訂正したのち、
正しいあて先・住所・氏名を記載します。
さらに表面の見やすい所に赤い文字で『再差出』と記入することで、
再送することはできるんですが、
切手を再度、貼付してしなければいけません。
再差出するにしても宛先不明で返送された年賀状の
価値が復活するわけではなくて切手代が必要になりますが、
新しい年賀状を用意する場合に比べると、
わずかではありますが年賀状代を節約できますね。
年賀状を送り直す注意点。松の内以降は寒中見舞い
年賀状は宛先欄(表面)に年賀と記載することで、
元旦に届くように郵便局側で手配をしてくれる
日本独特の特殊な郵便物です。
※厳密には年賀状の受付期間
(11月中旬ころ~12月25日ころまで)に
ポストに投函された年賀状が元旦に配達されます。
そのため、年賀状があて先不明で戻ってくるかどうかは、
元旦や1月2日、1月3日になって初めてわかることが多く、
うかうかしていると年賀状ではなく寒中見舞いとなってしまいます。
年賀状でのやり取りは一般的に松の内まで(1月7日まで)とされていて、
1月8日以降は寒中見舞いで挨拶をすることになっています。
※喪中なのに年賀状を受け取ってしまった場合にも、
1月8日以降に寒中見舞いで返事をするのが一般的。
あて先不明で返送された年賀状を寒中見舞いで再送する場合には、
以前の住所に年賀状を送付してしまいご挨拶が遅れました
といった感じで一言添えるのが良いでしょう。
寒中見舞いを送る場合には、年賀状のように干支のイラストを使うのは避け、
切手も一般的な62円切手を使うようにしましょう。