テレビのリモコンや電動歯ブラシ、電気シェーバー、
目覚まし時計や壁時計、
懐中電灯に子供のゲームやオモチャなど、
乾電池(ボタン電池)は至る所で使いますよね。
非常時の防災グッズにもやっぱり
乾電池は入れておきたいところですが、
充電式の乾電池でもなければ、
電池が切れたり自然放電して使えなくなります。
使えなくなった乾電池(ボタン電池)の廃棄方法、
捨て方についてまとめています。
目次
使い終わった乾電池の保管方法や捨てる準備
使い終わった乾電池(ボタン電池)をすぐに捨てられると良いですが、
ゴミ捨て日(ゴミ回収日)まで日にちが開いてしまうと、
家の中で保管しなければいけないですよね。
使い終わった乾電池(ボタン電池)をそのまま放置してしまうと、
何らかの原因で内部の電池液が漏れだしたり、
破裂する危険があります。
使い終わった乾電池(ボタン電池)のトラブルを防ぐためには、
プラス極とマイナス極をしっかり絶縁しておく必要があります。
絶縁の方法は簡単で、プラス極とマイナス極の両方に、
セロテープやガムテープを貼りつけるだけでOKです。
ボタン式電池の場合は全体が金属でできているので、
平べったい面だけじゃなくて、全体をテープで覆うようにしましょう。
使い終わった乾電池(ボタン電池)を廃棄するときにも、
ほとんどの自治体ではセロテープやガムテープを貼りつけて、
絶縁するように指導されています。
金属を近くに置いて保管するのもNG
使い終わった乾電池(ボタン電池)のそばに、
金属部品を置くのは避けるようにしましょう。
クリップやヘアピン、コインや鍵など、
意外と乾電池と一緒に保管してしまいがちですが、万が一、
乾電池のプラス極とマイナス極が金属部品を通じてつながってしまうと、
電流が流れはじめ、最悪の場合は高熱を発して火が出ることもあります。
同じようにアルカリ電池、リチウム電池、マンガン電池など、
種類や銘柄の異なる電池を一緒にしてしまうと、
電圧が異なるため、やはり電流が流れて火災を起こす危険があります。
一般的なアルカリ電池、リチウム電池、マンガン電池であれば、
筒状になっていてプラス極・マイナス極以外はコーティングで絶縁されているものの、
ボタン式電池の場合には周囲がすべて金属部品なので、簡単に通電してしまいます。
実際に乾電池から発火して火事が起きる事故も起きているので、
使い終わった乾電池(ボタン電池)はしっかりと絶縁させなければいけません。
電池で発火?!電池での事故に注意! | 東京くらしWEB
電池は、テレビなどのリモコンや車のキー、おもちゃなどの電源として使われており、日常生活に欠かせないものとなっています。シューマ
一方で、電池の入れ方を誤ったり、保管方法を間違えたりしたことによる発熱や発火などの事故が発生しています。
追記:保管方法
https://togetter.com/li/1184993
アルカリ乾電池・マンガン乾電池・リチウム乾電池の廃棄・捨て方
一般的な単3電池、単4電池の
アルカリ乾電池・マンガン乾電池・リチウム乾電池の場合、
たいていの自治体では不燃ごみとして回収してくれます。
不燃ごみの火に乾電池を出すか、もしくは、
「乾電池回収ボックス」というのが各自治体の指定された箇所、
(役所や行政施設、スーパーやホームセンターなど)に設置されていて、
アルカリ乾電池・マンガン乾電池・リチウム乾電池を
廃棄できるようになっています。
ボタン電池の廃棄・捨て方
筒型のアルカリ乾電池・マンガン乾電池・リチウム乾電池とは違い、
ボタン電池は不燃ごみで回収してくれないことが一般的です。
筒型乾電池とボタン電池は、形ももちろん違いますが、
決定的な違いは水銀が含まれているかどうか?です。
ボタン電池の場合、素材に水銀が使われているため、
自治体では回収してくれず、メーカーや購入元に
廃棄してもらう必要があります。
自治体によってはホームセンターや電器店、時計店、
カメラ店、補聴器店などに回収ボックスを設置されていることがあり、
回収協力店でボタン電池を廃棄できることもあります。
コイン形リチウム電池ならゴミ回収で廃棄可能
コイン電池でもリチウム電池の場合には、
筒型乾電池と同じように不燃ごみで捨てることができます。
コイン形リチウム電池には水銀が使われていないからです。
そもそも乾電池になぜ水銀が使われているのかというと、
乾電池を長持ちさせることが目的です。
ただ最近では、技術の進歩で水銀はほとんど使われなくなりつつあり、
リチウム電池ではない普通のコイン電池であっても、
水銀が使われていないものも発売されるようになりました。
ボタン電池の水銀使用に関するお知らせ | リチウム電池/ボタン形電池 | 電池/充電器総合 | Panasonic
現時点でごく微量ながら水銀使用が残っているボタン電池に関して、一般社団法人電池工業会による、水銀の適正処理を目的とした、使用済みとなったボタン電池の回収とその適正処理(自主取り組み)のお知らせです。
液漏れした乾電池の処分方法
乾電池が液漏れしている場合、
大量の水で洗い流さなければいけません。
電解液は水溶性なので水にすぐ溶けるものの、
アルカリ電池には非常に強いアルカリ性の水酸化カリウム、
マンガン電池の場合は塩化亜鉛という弱酸性の液体です。
目や肌に触れてしまうと化学火傷(ひどい炎症)を起こしてしまうので、
もし電解液が付着したり触れてしまった場合にも、
大量の水で十分に洗い流すようにしましょう。
乾電池の液漏れがほぼ完全に止まったことを確認した後、
セロテープなどでしっかり絶縁してさらにビニール袋に入れ、
袋に念のため「液漏れ乾電池」とマジックで書いて
不燃ごみに出すようにしましょう。
各自治体の電池の捨て方・ごみの出し方
新宿区の乾電池の捨て方・ごみの出し方
週1回、資源・ごみ集積所で回収
中身の見えるポリ袋に入れて、朝8時までに資源・ごみ集積所に出す
板橋区の乾電池の捨て方・ごみの出し方
マンガン電池とアルカリ電池は不燃ごみとして回収
++極と-極を透明なセロハンテープやビニールテープ等で絶縁して回収BOXに入れてください。
※ボタン電池は買ったお店にお返しください。
練馬区の乾電池の捨て方・ごみの出し方
「乾電池回収ボックス」に袋などから出して入れてください。
近くに回収拠点が無いなどで出すことが困難な場合には、電池の両極にテープ等を貼り、絶縁して不燃ごみとしてお出しください。
※リチウムコイン電池
区では資源回収していません。両極にテープ等を貼り、絶縁して不燃ごみとしてお出しください。
渋谷区の乾電池の捨て方・ごみの出し方
アルカリ乾電池・マンガン乾電池・リチウム一次電池・コイン形リチウム電池は不燃ごみの日に出してください。
ボタン電池は、メーカーや回収協力店で回収しています。
世田谷区の乾電池の捨て方・ごみの出し方
乾電池、リチウムイオン電池(型番がCRおよびBRの電池)は不燃ごみとして月2回、集積所で収集
ボタン電池、充電式電池は回収協力店、販売店にお返しください。
未使用電池の寿命や捨て方は?
使い終わった乾電池ではなくて未使用電池の場合、
寿命(使用推奨期限)は10年・5年・2年と、
サイズやグレードによって異なっています。
購入時のパッケージに使用推奨期限が書かれていたりしますが、
保管状況が悪いと寿命はさらに短くなります。
(推奨保管条件は温度20度前後、湿度60%前後)
未使用の乾電池を廃棄する場合も、
使用済みの乾電池を捨てる場合と同じように、
テープで絶縁をしてから不燃ごみで出すようにしましょう。
※コイン電池を除く
子供の乾電池の誤飲に注意!
使用済みの乾電池をすぐに捨てることができればよいですが、
24時間いつでもゴミを捨てられるマンションにでも住んでいなければ、
最低でも不燃ごみの日が来るまで家で保管しなければいけません。
不要な火事を起こさないように保管方法に気を付けなければいけませんが、
子供の乾電池の誤飲にも十分に気を付けなければいけません。
東京慈恵医大と電池工業会の調査によると、
2011年から2015年までの5年間に、
国内で939件もの子供が乾電池を誤飲する事故が起きています。
乾電池は外装でしっかり密封されているものの、
胃酸で溶け落ちてしまい、内部の電解液が漏れ出すことがあります。
電解液によって胃壁がドンドン溶かされていき、
胃に穴が空いてしまう危険も十分にあります。
電池が胃まで落ちずに食道で引っかかることもアリ、
その場合には、窒息の危険も出てきます。
胃の中で乾電池の電解液が漏れ始めると、
速ければ30分くらいで胃壁を破壊し始めるので、
子供が乾電池を誤飲した疑いがある場合には、
不確かであっても、早急に病院で診察してもらうようにしましょう。
特にボタン電池の場合はサイズが小さく飲み込みやすいので、
使用済み電池も未使用の電池も、
子供の手の届かないところに保管するのが鉄則です。
1歳以上ならハチミツで応急措置
子供が電池を誤飲した可能性がある場合、
家庭でできる応急措置としてはちみつが推奨されています。
アメリカの大学の調査結果で、
一般家庭によくあるような飲み物や薬品のうち、
はちみつが最もアルカリ性を中和する作用が高く、
重度の化学やけどや壊死などの合併症を防いでくれることがわかっています。
ただはちみつにはボツリヌス菌が含まれていることが多く、
乳児がはちみつを摂取するとボツリヌス菌の持つ毒性によって、
乳児ボツリヌス症を発症し、命の危険を伴うことがあります。
1歳未満の子供にははちみつを食べさせてはいけないし、
1歳過ぎてからであっても、はちみつはできるだけ少量にしておくべきです。
ハチミツによる乳児のボツリヌス症|消費者庁
甘くて美味しいハチミツですが生後1歳未満の乳児には与えてはいけません!乳児ボツリヌス症を発症することがあります。
捨て方がわからないゴミ
乾電池以外にも処分に困ってしまうゴミや、
不燃ゴミか?可燃ゴミか?迷ってしまうものがありますよね。
一般的に不燃ゴミとなるものは、
- 危険性のあるもの
- 引火性のあるもの
- 有害性のあるもの
- 著しく悪臭を発するもの
- 処理が困難なもの
といったタイプのゴミになります。
関連ページ:布団・毛布の捨て方|大田区や川崎市で布団は粗大ごみ?普通ゴミ?
具体的には、
- 蛍光管(電球)
- バッテリー
- マッチ・花火(未使用のもの)
- 灯油・ガソリン
- 塗料
- 廃油
- 薬品類
- 金属粉
- カセット式以外のガスボンベなど
- 刃物類
- 自動車・オートバイの部品
- ピアノ
- 耐火金庫
- 消火器
- 石・土・レンガ・コンクリートなど
- 建築廃材
- 排水溝などの汚泥
- ガラス製品(コップ、グラス類、化粧品のびんなど)
- 金属類(なべ、フライパン、包丁、刃物など)
- アルミ製品(アルミホイル、レンジカバーなど)
- 陶磁器類(食器、花びんなど)
- 鏡
- 陶器
- やかん
- フライパン
- かさ
- 油の容器(中が汚れているもの)
- スプレー缶
- ペンキ缶
といったものは不燃ごみで捨てることになります。
関連ページ:灯油処分費用|残った灯油はどうする?灯油は庭に捨てることができる?
このうち、ガラスや割れたビン、刃物やかみそりは、
回収作業中にケガをする危険がありますから、
新聞紙などで包み「危険」「ワレモノ」「刃物」などと
中身がわかる状態にして捨てるようにしましょう。
注射針など医療系廃棄物に関しては、
不燃ごみでは捨てられない自治体もあり、その場合には、
処方した医療機関(病院・診療所)、または調剤薬局で処分してもらうようにしましょう。