ハワイやイタリア、台湾や香港など海外旅行に行くには、
もちろん、パスポートが必要になります。
パスポートがなければ海外に出掛けることはできないわけですが、
パスポートって、海外旅行前の何日前までに
発行(受領)しておかなきゃいけないんでしょうか?
パスポート申請が遅れて、仮にパスポートの発行が
出発当日になっても、間に合うんでしょうか?
結論から言うと、海外旅行のツアーや国際線航空券の予約時に、
パスポートが必要になります。(正確にはパスポート番号が必要になります。)
国際線航空券のみの予約であれば、最悪、
海外旅行出発日当日までにパスポートが間に合えば、
飛行機に乗ることはできるもののパスポート残存期間が少なくとも、
6ヶ月以上は残っていなければいけません。
海外旅行ツアーでも、予約時にパスポートがなかった場合に、
ある程度はまってくれるものの、時間にそれほど猶予はないので、
早目にパスポートを取得しなければいけません。
関連ページ:国際線チェックインは何時間?空港には何時間前にいく?(ana、jalなど)
目次
ツアー・航空券予約時にパスポートがほぼ必要
パスポートはいつまでに必要なのかというと、
いくつかの条件を満たしていれば、
出発当日までに準備できれば間に合います。
※どんな条件なのかというのは後で詳しく説明をします。
ただできれば、海外旅行・航空券の予約をする時点で、
パスポートを用意しておきたいところです。
JTBやHISなどで海外旅行のツアー予約をする場合、
たいていはパスポート番号やパスポートに
記載されている氏名も聞かれるものの、
予約時にパスポートが必須というわけではありません。
航空会社や渡航先の国によっては、
航空券を予約する時点でパスポート番号も一緒に
連絡しなければいけないルールになっていたりします。
また、パスポートと航空券の搭乗者名が違うと、
簡単に搭乗拒否されてしまうので、
ツアー担当者が名前の入力を間違えないように気を付ける目的で、
予約時にパスポートを求められることが一般的。
パスポート申請中であっても、
航空会社側の都合がなければ、たいていの場合、
ツアー予約は可能です。
その場合、後からパスポートのコピーを
提出してもらうように言われることもあります。
ちなみに、パスポートはすでに発行してもらっているけれど、
実家に置き忘れていたりして、手元にない場合には、
パスポートを郵送してもらうこともできます。
パスポートの郵送方法については、
こちらの記事で詳しく説明しています。
関連ページ:パスポート郵送で送る|郵送申請・受け取りやレターパックの郵送方法
アメリカはESTA申請もあるのでさらに余裕が欲しい
ハワイを含めてアメリカ圏に行く場合には、
ESTA(エスタ、アメリカ電子渡航認証システム)
の申請が必要になります。
ESTAはある意味、ビザ(渡航許可証)の代わりのようなもので、
発行手数料が14ドル(カード払い)。
1ドル100円で換算すれば1400円です。
1度発行をすると有効期間が2年間あり、
なども申請する必要はないものの、
発行までに一般的に3日(72時間)かかります。
速いときには即日発行されることもあるようですが、
システムメンテナンスやシステムトラブル、サバ―ダウンなど、
システムが使えない可能性もあります。
その場合、発行までに3日以上かかる可能性もあり、
ESTAの申請にはパスポートが必要になります。
アメリカ圏に行く場合には、ESTAのことも考えて、
余裕を持ってパスポートを発行してもらっておくべきです。
ESTA(エスタ)は何日前までに申請?
ESTAの審査時間についてですが、一般的に申請を提出してから72時間以内に審査結果が出ます。 (システムトラブルやメンテナンスがある場合その時間を除く) 米国側のシステムメンテナンスやシステムトラブル、サバ―ダウンなどにより、さらに時間を要するケースもございます。 そのため3日前までに申請されることをおすすめします。
海外旅行出発当日にパスポート受領で間に合うケース
パスポートの受け取りが出発当日だったとしても、
条件が良ければ問題なく海外旅行に出かけることができます。
具体的にどんな条件があるのかというと、
- ビザ(ESTA)の取得が不要
- 航空券の予約時にパスポート不要
というものです。
日本のパスポートはたいていの国であれば、
ビザ不要で入国を認めてもらえます。
ただ、中には日本のパスポートであっても、
事前にビザを発行しておかないと、
入国できない国もあります。
ビザの発行にももちろん、数日くらい時間はかかるので、
ビザが必要な国に渡航する場合には、
余裕を持ってパスポートを発行しておくべきです。
同じように、ANAやJALで海外に行く分には、
航空券予約時にパスポートは必要ないものの、
一部の航空会社では予約時に氏名とパスポート番号を
入力しなければいけません。
そういった航空会社を使う場合にも、
パスポートは当然、出発当日発行では間に合わないので、
事前に申請・発行しておく必要があります。
国際線航空券予約時にパスポート必要な航空会社
具体的に、航空券予約時にパスポート必要な
航空会社はというと、下記の会社があります。
アエロフロートロシア航空(SU)、シベリア航空(S7)、海南航空(HU)、ウズベキスタン航空(HY)、トランスアエロ(UN)、アジアアトランティックエアラインズ(HB)、ピーチ(MM)、ジェットスター(JQ)、ティーウェイ航空(TW)、タイガーエア台湾(IT)、スクート(TR)、イースター航空(ZE)、ミアットモンゴル航空(OM)、パキスタン航空(PK)など
ここに挙げたものがすべてではないので、
自分でもきちんと確認をしておきましょう。
海外旅行出発前までにパスポート情報が必要な航空会社
中国国際航空(CA)、中国南方航空(CZ)、中国東方航空(MU)、吉祥航空(HO)、(エミレーツ航空(EK)、カタール航空(QR)など
エアトリ(旧 DeNAトラベル)
【海外航空券】パスポートをまだ申請中ですが、予約できますか?
一部の航空会社を除き、ご予約時にパスポート番号等は必要ありません。
(必要がない場合は、ご予約時に入力欄が出てきません。)
パスポート申請中にツアー・航空券予約できるの?
パスポート申請中、もしくは未申請であっても、
航空会社側がパスポート情報を求めていなければ、
航空券・ツアーの予約をすることはできます。
海外旅行ツアーは、出発日が近づけば近づくほど、
値段が高くなっていく傾向がありますからね。
とりあえずツアーの予約だけ先にしておいて、
パスポートは時間のあるときに発行しておく、
というやり方でも問題ありません。
航空券とパスポートの氏名を100%一致させること!
ただ、パスポートが手元にない状態で航空券・ツアー予約した場合、
絶対に一致させなければいけないのは氏名です。
パスポートの査証欄に記載されるアルファベットの氏名と、
航空券の予約時のアルファベット氏名は、
100%一致していなければいけません。
1文字でも間違えてしまうと、
飛行機に乗せてもらえなかったとしても、
法律上、文句を言ってもムダです。
高いお金と貴重な時間が全て無駄になってしまうので、
くれぐれも氏名のアルファベットを間違えないように、
気を付けましょう。
ちなみに、航空券を発券してもらった後に、
航空券の氏名のアルファベットを変更しようと思ったら、
基本的に変更が効かないので、予約の取り直しになってしまいます。
自分一人であれば、自分の名前を書き間違えるようなことはないものの、
たとえば家族の分のパスポート申請をしたり海外旅行の予約をする場合、
氏名のアルファベットを間違えてしまいやすいので注意をしましょう。
関連ページ:パスポートを家族全員分申請|戸籍謄本・住民票の枚数や代理申請は?
逆にパスポートの氏名の方は、結婚をしたとか、
よほどの事情がない限り変更が効きません。
氏名のアルファベットの不一致は、致命的なミスになるので、
十分に気を付けるようにしましょう。
そしてもう一つ気を付けたいのは新婚旅行です。
結婚して戸籍が変わり苗字(姓)が変わった時には、
本来であればパスポートの記載事項に変更が生じるため、
パスポートの再発行が必要になります。
ただ、結婚して間もない新婚旅行に関して言えば、
特例的に旧姓でも認められるのが通例となっています。
わざわざパスポートの再発行をする必要はないものの、
もしパスポートの内容を書き換えた場合には、
航空券の方もしっかりと旧姓から新姓に切り替えなければいけないし、
クレジットカードの方も氏名を変更しておいたほうが良いです。
関連ページ:新婚旅行のパスポート・クレジットカードは旧姓のまま使用可?航空券は旧姓併記?
パスポート発行は何日かかる?何日でできるの?
条件さえ良ければ出発当日までにパスポートを発行してもらえば、
とりあえずは無事に海外旅行に出発することはできます。
では、パスポートをまだ申請していなかったとして、
これからパスポート申請の手続きを始めると、
最短で何日後にパスポートを発行・受け取りできるのか?
外務省のホームページなどを見ると6日という風に記載されてますが、
土日が考慮されていません。
官公庁の言う6日とは「営業日」に相当するので、
土日を必ず挟むことになります。
2018年7月4日にパスポート申請した場合、
2018年7月12日にようやくパスポートの発行、
受け取りが可能になります。
祝日を挟む場合には、更に日数が必要になるので、
いずれにしても、パスポートは早目に申請しておく必要がありますね。
パスポート申請・受け取りに必要な書類の用意も面倒!
パスポート申請するには戸籍謄本(か戸籍抄本のどちらか)も必要になります。
戸籍謄本は本籍地のある自治体に申請しなければいけないので、
本籍地から離れた場所に住んでいる場合には、
郵送で申請して返送してもらう必要があります。
やり取りに1週間くらいは時間がかかることを
考慮しておく必要があります。
パスポートの受け取り(受領)時には、
パスポート申請時にもらえる旅券引換書が必要になります。
※旅券引換書にパスポートの受け取りが可能となる
公布予定日が記載されています。
万が一、旅券引換書を紛失してしまうと、
最悪の場合、手続きを最初からやり直ししなければいけないので、
くれぐれもなくさないように気を付けましょう。
バスポート受領(旅券引換書提出)は何日前まで?受け取り期限は?
ちなみに、バスポートを申請し旅券引換書をもらったものの、
しばらくはパスポートを受け取りに行けない場合。
何日前までに受け取りに行かなければいけないのかというと、
発行日(交付日)から6ヶ月以内となっています。
受け取り期限については旅券引換書に記載されていないので、
自分自身が気を付けなければいけません。
パスポート申請に関しては本人ではなく代理人でも良いんですが、
パスポートの受け取りに関しては、
パスポートセンターの窓口へ本人が期限内に
行かなければいけません。
もし受け取り期限が過ぎてしまったら、
また最初から申請手続きをやり直さなければいけません。
前回の申請分の取り消し手続きが必要になったり、
受け取りに行けなかった理由を説明しなきゃいけないなど、
自治体によっては手間が増えてしまうので、
都合をつけて受け取り期限内に窓口に行くようにしましょう。
一応、6ヶ月を迎えるまでに
パスポートセンターから受領の督促があるようですが、
自分で気を付けなければいけませんね。
関連ページ:パスポート料金いつ払う?お金払うタイミングは?パスポート申請・更新
パスポートの更新は何日前まで?有効期間に要注意
渡航先の国によってパスポートの残存期間(有効期間)が短いと、
入国拒否されることがあります。
短いところだと残存期間は3か月となっていますが、
おおむね残存期間は6ヶ月必要な国が多いです。
そのため、10年パスポートであっても、
実質の有効期間は9年半、
5年パスポートだと4年半が、
実質の有効期間となります。
海外旅行のツアーを予約した後に、
パスポートの残存期間が残り少ないことに気づいても、
パスポートを更新しておけば、
とりあえずは一安心ですね。
ただ気を付けなければいけないのは、
航空券の予約時にパスポート番号も必要になる航空会社です。
氏名と同様にパスポート番号を変更する場合も、
おそらくは予約変更は効かなくて、いったんキャンセルして、
航空券の予約を取り直す必要があるかもしれません。
パスポートの紛失・汚損・破損・水没などは再発行が必要かも
パスポートを紛失してしまうケースで最も多いのは、
実は自宅で保管している最中です。
海外旅行中に落としたり盗まれたというケースはごくまれで、
自宅のどこかに保管してたけれど忘れてしまったとか、
もしくは気づかないうちにゴミと一緒に捨ててしまったり、
といったケースでパスポートを紛失するケースが圧倒的に多くなっています。
関連ページ:パスポート保管場所|自宅保管方法は?留学中パスポート持ち歩く?
パスポート自体の所有権は実は、私たち自身が持っているわけではなく、
日本政府から貸与してもらっているという形になっています。
そのため、慎重に保管をしなければいけないわけですが、
小さな子供がいる場合など、パスポートに落書きをされてしまったり、
パスポートのページをハサミやカッターで切られてしまう事故が起こりえます。
パスポートの汚損・破損に関しては、状態次第では、
やはり再発行が必要になってしまうので、思い当たることがあれば、
早目にパスポートセンターで確認しておくと良いですよ。
関連ページ:パスポート落書き・汚れは再発行?査証欄・写真落書きは入国拒否?
パスポートを水没させてしまったような場合にも、
再発行が必要になるケースがあります。
ちなみに、ICカードがだめになってしまっても、
必ずしもパスポートの再発行が必要というわけではなく、
パスポートとしての機能できる状態であれば海外旅行で使えます。
関連ページ:パスポート洗濯で水没|濡れたパスポートの再発行は?icチップは?