子供がパスポートにひどい落書きをして、
ツイッターでバズった画像がありますよね。
「教えてください 帰国できますか?」あかんwww @haOFei ?急求助 ?照???能上回国的?机? pic.twitter.com/RUheOZreay
— 山谷剛史:中国アジアIT専門雲南住み (@YamayaT) 2014年5月18日
顔写真から査証欄まで、何から何まで、
パスポートにこれだけひどい落書きをされてしまうと、
さすがに無効となって再発行(再申請)しなければいけません。
では、パスポートの落書きや、損傷・汚れって、
どのくらいまでなら有効なんでしょうか?
目次
パスポート無効・再発行となる落書き・汚れ・損傷
パスポートが無効となってしまう
著しい損傷(落書きや汚れ、切断など)
については、下記のようなものが該当します。
- パスポートの顔写真がはがれている
- 汚損によって氏名、生年月日、旅券番号、発行年月日等が判別できない
- 人定事項が判別できない
- ICシートを含むパスポートのページが1ページでも欠落している
- パスポートが裁断機等で粉々になっている
- パスポートがはさみやカッターなどで完全に分断された、裁断された
- その他の著しい損傷
大まかにまとめると
- 顔写真や査証欄で本人確認ができない
- パスポートが1ページ以上破けている
- パスポートが激しく欠けていたり汚損している
場合には、著しい損傷とみなされてしまい、
パスポートが無効となり再発行しなければいけません。
軽度の落書き・汚れ・損傷の場合
著しい損傷ではなく軽度の落書き・損傷・汚れの場合であっても、
パスポートは無効になってしまうので気を付けましょう。
先ほどの神奈川県パスポートセンターの例を見ると、
- 査証欄が切れている
- 査証欄にメモ、落書き等がされている
- ラミネートがはがれている
- ICシートが損傷している
といったものが軽度の損傷とみなされます。
パスポートの軽度の損傷と著しい損傷で何が違うのかというと、
代理提出できるのかどうか?(代理人がパスポート再発行申請できるか?)と、
事情説明書の記入の有無です。
著しい損傷(落書き)の場合には、代理提出は認められず、
必ず本人(パスポート所持人)が手続きをしなければいけません。
そして、損傷の時期・状況・経緯等を
事情説明書の記入して提出する必要もあります。
ただ、損傷の程度の判断に関しては、
パスポートセンターの窓口の担当者に委ねなられます。
本人ではなく代理人が再申請してみたものの、
著しい損傷とみなされてしまったら、
本人が出直しする必要があるので、
最初から本人が再発行手続きに行くのが良いですね。
関連ページ:パスポート洗濯で水没|濡れたパスポートの再発行は?icチップは?
パスポートにメモ・書き込みは所持人記入欄だけ
パスポートに自分でメモなどの書き込みができるのは、
裏表紙の内側にある所持人記入欄だけとなっています。
所持人記入欄にある
- 所持人の氏名、住所、電話
- 外国に居住する場合の住所
- 事故の場合の連絡先
のみが、自分で書き込みして良い場所で、
その他のページに関しては、一切の書き込みが禁止されています。
海外旅行・海外出張慣れしている人の中には、
査証欄に渡航先の連絡先などをメモしている人もいるようですが、
原則的には禁止されている行為になります。
渡航先の所に向こうの行く住所を書いちゃったんですよ
そしたら、成田で税関で止められました
とりあえずその時は日本を出る許可は出ました
https://onayamifree.com/threadres/634171/
アメリカに渡航する際にESTAの申請番号を
パスポートのページにメモしておくと便利ではあるものの、
別の用紙に記録したほうが良いです。
場合によっては、入国審査で止められる可能性もあるので、
所持人記入欄以外には、何も書き込みをしないように気を付けましょう。
ちなみに、所持人記入欄に関しては、
極端に言うと、ウソを書いても構いません。
パスポート所有者が自由に書き込みできるので、
書き損じてしまっても、簡単に訂正して書き直せばOK。
わざわざパスポートを再発行してもらう必要はありません。
関連ページ:パスポート裏面(裏表紙)の書き方|パスポート住所変更記入例
パスポートの再発行・再申請
有効期限内のパスポートに落書きなどの汚れ・損傷が起きた場合、
そのパスポートを返納してパスポートの再発行をしてもらう必要があります。
落書き・損傷したパスポートをパスポートセンターに持っていき、
切替申請をします。
手数料は
- 10年用が16,000円
- 5年用が11,000円
- 12歳未満のこども用が6,000円
となっています。
12歳未満という年齢の確認方法は、ちょっと細かいルールがあるので、別の記事で詳しく説明しています。
関連ページ:パスポート年齢確認|満年齢って?10年パスポートの年齢制限
パスポートの汚れで入国拒否されることがある?
イギリスのコンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ」という会社では、
Passport Indexという独自の調査で各国のパスポートを格付け(ランキング)していて、
この結果によると、日本のパスポートは何と世界ランキング1位!
ビザなしで入国できる国がなんと190カ国もあります。
海外に行くには本来であれば、あらかじめ、
その国の大使館などに出向く必要があり、
入国を認められた人にのみビザが発行されます。
入国審査ではパスポートと一緒にビザも提出しなければいけないんですが、
日本人のパスポートであれば、190か国もビザ不要で入国できるわけです。
参考サイト:【快挙】「最強パスポートランキング2018」で日本が1位をゲットォォオオ! ただし日本人のパスポート取得率は…
・最強パスポートランキング2018
第1位: 日本 (190カ国)
第2位: シンガポール (189カ国)
第3位: ドイツ (188カ国)
第3位: フランス (188カ国)
第3位: 韓国 (188カ国)
第4位: イタリア (187カ国)
第4位: スペイン (187カ国)
第4位: スウェーデン (187カ国)
第4位: デンマーク (187カ国)
第4位: フィンランド (187カ国)
第5位: アメリカ (186カ国)
第5位: イギリス (186カ国)
第5位: ノルウェー (186カ国)
第5位: オーストリア (186カ国)
第5位: ルクセンブルク (186カ国)
第5位: オランダ (186カ国)
第5位: ポルトガル (186カ国)
ビザ取得の手間も費用も省けるんですが、
あくまでもパスポートがきれいな状態であることが前提です。
入国審査の係員に、
- 顔写真が汚れていて本人確認が不十分
- 入国・出国スタンプが滲んでいたりして不鮮明
といった感じで判断されてしまうと、
入国拒否されてしまうことがあります。
パスポート申請時に顔写真について厳しくチェックされるのも、
顔写真が本人確認の重要な情報となっているからです。
パスポートの汚れ具合が酷くて、不安を感じる場合には、
パスポートセンターに確認をしてもらうか、もしくは、
さっさと再発行してもらうのが良さそうです。