パスポート写真を撮影してみたものの、
顔や背景に影ができてしまった場合。
影のある写真ってパスポート用に使えるんでしょうか?
また、どのくらいの濃さ・面積の影ならば、
パスポート写真として認められるんでしょうか?
目次
パスポート写真の影はパスポートセンターの担当者次第
結論から言うと、影のある写真がパスポートに使えるかどうかは、
パスポートセンターの担当者の判断に大きく委ねられます。
パスポートに記載されている情報の中でも、
顔写真は出国審査・入国審査時に非常に重要になるからです。
入国審査をしている係員が本人確認できること
(パスポート所有者とパスポート所持人が一致していること)が
パスポートに顔写真も添付している理由です。
パスポートセンターの担当者としても、日本を出国できたとしても、
渡航先の国の入国審査で顔写真に問題が発生してしまい、
入国できないといった事態が起きるのをすごく気にするわけですね。
ネットの口コミを探してみると、
影のある写真でパスポート申請をした場合、
一応は写真を使うことはできたものの、
パスポートセンターの窓口で押し問答になった人も多いです。
申請時、
「少し影がありますが・・・・・
入国の際など質問された場合、ご自分で説明してください」と言われ、
受理されました。
教えて!goo:自分で用意したパスポートの写真について。
複数枚の写真を持っていくのが無難
影のある写真や背景に模様らしいものが写りこんでいる場合、
パスポート写真として使えるかどうかは、かなり微妙な判断となります。
けれどもパスポートセンターって、混雑していることが多い上に、
基本的に土日はやっていないので平日に行くしかありません。
それでいて、タイミングが悪いと
何時間も待たされたりしますから、
平日日中は基本的に仕事をしていた場合、
パスポートセンターに何度も足を運べるわけではありません。汗
パスポート申請用の申請書類・必要書類はきちんと揃えたというのに、
顔写真に問題があって出直しになってしまうと、
またゼロから申請のやり直し(有給の取り直し。。。orz)になってしまいます。
時間や手間、貴重な有給休暇を無駄にしないためには、
写真に影があって不安な時には、
複数枚の写真を用意しておくと良いですよ。
影がある写真を自分で使える・使えないを判断するよりも、
パスポートセンターの担当者に確認をしてもらうほうが確実ですよね。
赤ちゃん・子供のパスポート写真撮影のコツ
法律では生まれたばかりの赤ちゃんであっても、
海外に行くにはパスポートを取得する必要があり、
顔写真の撮影もしなければいけません。
パスポート写真の規格(規定)については、
記事の後半で詳細をまとめていますが、その中の一つに、
写真に他の人物が入り込んではいけない
というものもあります。
子供のパスポート写真撮影をするとき、特に、
まだ乳児・幼児の赤ちゃんで一人でじっと座っているのが難しい場合には、
どんな風にパスポート写真を撮影すると良いのかというと、
寝かせた状態で写真撮影するのが無難です。
フォトショップやaviutlなど、
トリミング機能(画像切抜き機能)の充実したツールがあれば、
背景に人や壁紙、窓などが写りこんでしまっても、
赤ちゃんだけを切り抜くことができます。
けれども、画像加工ツールって、
すぐに使いこなせるものじゃないので、
撮影の仕方をできるだけ工夫する方が
圧倒的に手間がかかりません。
パスポート写真の背景はできるだけ無地が良いので、
ベッド(布団)のシーツをピン!と伸ばしてしわをなくし、
その上にそっと子供を寝かせて真上から写真を撮るのが良いです。
子供だと変にはしゃいでしまいそうなので、
その点に関しては、手間がかかってしまいそうですが。。。
赤ちゃんのパスポート写真は縦幅よりも横幅に注意
パスポート写真では、顔の大きさに関しても、
ミリ単位で規定が定められています。
大きすぎてもダメだし小さすぎてもダメ。
顔を大きく写しすぎて顔の輪郭が切れていたり、
逆に顔が小さすぎて上下左右に余白が多くてもダメ。
けれども、赤ちゃんの顔って、大人に比べると、
横幅に対して縦幅が短い丸顔をしていますよね。
赤ちゃんの顔を写真の規定サイズ目いっぱいに広げたとしても、
上下に余白がたくさん余ってしまうことがあります。
こんな時、どうすれば良いのかというと、
無理に上下の余白を埋めようとしなくても大丈夫、
という特例があります。
横幅がパスポート写真の規定サイズに収まるように、
写真撮影&写真のサイズ加工するようにしましょう。
写真に影・反射を作らないように照明の当て方を気を付けよう
影ができるのは結局、
照明(光)の当て方に問題があります。
光がいろんな方向からまんべんなくあたっていれば、
影ができることはありません。
また、写真屋さんのように真正面から強い光を当てることで、
強制的に影を消すこともできます。
自宅で自分で影のないパスポート写真を撮影する際には、
写真に写る人(被写体)が太陽光や部屋の照明などに対して、
真正面に向くようにしましょう。
たとえば、日が差し込む窓に向かて座ると、
影ができにくくなります。
さらに、膝の上に白い紙をのせたり、周囲を白い布で囲むことで、
光の量を増やし、影ができにくくなります。
もう一つ気を付けなければいけないのは、
パスポート写真は眼鏡をかけた状態でも問題ないんですが、
照明に眼鏡が反射して目の一部が白くなってしまうこと。
影がる場合と同じく、パスポートセンターで
顔写真NGとみなされる可能性があります。
同じようにピアスやネックレスの着用も禁止されていないものの、
光を反射させてしまうと、写真が却下される可能性があるので、
反射させない照明の角度・照明との位置関係も気を付けるようにしましょう。
関連ページ:パスポート写真前髪|前髪ある人はぱっつんorヘアピンで眉毛・目を出す?
パスポート写真の影を消すアプリはある?
パスポート写真撮影をサポートしてくれるアプリ(無料ソフト)は、
いくつか見つかりました。
ニコニコソフトや証明写真をつくろう! フリー版
といったアプリがあったものの、
パスポート写真の規格に合うようにサイズ調整するものばかり。
パスポート写真の影を消すようなアプリはないので、
やはり、撮影時に気を付けるしかなさそうです。
パスポート写真の規格
パスポートにプリクラを使うことなんてできないし、
集合写真の自分の顔の部分だけを切り抜くようなこともしてもダメ。
下記のような厳格なルールが規定されています。
- パスポート写真の大きさは縦45mm×横35mm
- ふちなし写真を使う(枠つきはだめ)
- 顔の縦の長さは34±2ミリメートルであること。(顔の寸法は頭頂から顎あごまで)
- 申請者本人のみが写っている写真を使うこと
- 真正面を向いて撮影された写真を使うこと
- パスポート申請日から6ヶ月以内に撮影された写真を使うこと
- 無帽であること
- 背景や影がないものであること
- パスポート写真には国際標準の規定がある
パスポート写真の大きさは縦45mm×横35mm
パスポート写真の大きさ(サイズ)は、
縦45mm×横35mmピッタリにしないといけません。
1ミリくらいの誤差ならば許してくれるかもしれませんが、
既定サイズよりも小さい場合には、再提出を求められる可能性があります。
写真館などで撮影してもらえば、
キチンと縦45mm×横35mmピッタリにしてくれるものの、
スピード写真機などで撮影して切り抜く場合には、
気持ち大き目に切り抜くようにしましょう。
また、写真の角が丸くなっているのもダメなので、
長方形の形を維持するようにしましょう。
ふちなし写真を使う(枠つきはだめ)
写真の端っこに着色をしたり
フチを付けてもいけません。
背景色(顔と陰影部分以外)は
一色で統一するルールになっているからです。
顔の縦の長さは34±2mmであること。(顔の寸法は頭頂から顎あごまで)
パスポート写真の縦の長さは45mmと定められているのに対して、
顔の縦の長さは34±2mm(32~36mm)の範囲内に収める必要があります。
逆に言えば、パスポートの写真の上下の余白の幅は、
9mm~13mmの間に抑えなければいけません。
写真に写る髪が切れてもいけないので、
パスポート写真を撮影する際は、
前髪はおろしておいたほうがよいでしょう。