雨の日が多い梅雨時期から夏にかけては、
カビの繁殖しやすい時期。
追記
繁殖条件さえ整ってしまえば、
カビはどこでも数を増やしてしまいます。
車の中だってカビはもちろん繁殖し、
それが車のかび臭い原因となります。
カビ臭い原因は具体的に、
車の中のどこにあるのか?
かび臭い車はどうやって消臭すれば良いんでしょうか?
目次
臭いカビの発生源はエアコンとフロアマット
車内というのは、かなり密閉された空間となっているので、
カビの繁殖条件が整いやすく環境でもあります。
風通しが悪く、空気の入れ替わりが悪いと、
カビが定着し、繁殖を始めてしまうからです。
車内のあちこちでカビは発生する可能性がありますが、
特にカビが繁殖しやすいのは、
- エアコン内部(エバポレーター)
- エアコンフィルター
- フロアマット
の3か所です。
エアコン内部の結露でカビが繁殖
エアコンの仕組みをごく簡単に説明をすると、
エバポレーターという冷却装置を使って冷たい空気を作り、
送風機によって車内に冷たい風を循環させています。
エバポレーターが冷たい空気を作る際、
エバポレーター自体もキンキンに冷えるようになります。
そのため、エバポレーター内部の空気だけではなく、
エバポレーターの周りにある空気も一緒に急速に冷やされます。
空気の温度が冷えれば冷えるほど、
空気中の気化した水分が液体化し始め、
エバポレーターに結露が見られるようになります。
湿度の高い梅雨時期や夏場ともなると、
空気中に大量の水分が含まれていますから、
結露の量も当然、多くなります。
結露が多く湿った空気はカビにとっては好都合で、
エバポレーターの周りでどんどんカビが繁殖。
送風機で送られてくる風にカビも含まれるようになり、
エアコンからかび臭い風が出てくるようになります。
こうしたエアコン周りの部品が故障をしてしまった結果、
カビの繁殖スピードを速めている可能性があります。
関連ページ:車のエアコンが効かない原因@冷房・暖房問わず修理代は?
もしブロアモーターと言って扇風機の働きをしている部品が壊れていた場合、
エアコンの風が弱くなったり、エアコンのスイッチをONにしても、
エアコンから空気が出てこなくなってしまいます。
関連ページ:ブロアモーター交換修理費用|オートバックスのブロアモーター交換費用は?
車のエアコン周りにはもう一つ、
デフロスターという部品もあります。
これはフロントガラスの曇りや結露を防ぐための機能ですが、
エアコンと似たような仕組みになっています。
デフロスターが故障している場合にも社内の湿度が高い状態が続いてしまい、
カビの繁殖を招いて車がかび臭くなる原因となることがあります。
関連ページ:デフロスター効かない|車曇り止めボタンが効かない原因と対策
エアコンフィルタにもカビは繁殖する
エバポレーターから送られてくる風が車内に送られる前に、
エアコンフィルターを通しています。
車内にチリやほこりなどの汚れを入らないように、
フィルターで汚れを除去しているんですよね。
エバポレーターで繁殖したカビの一部は、
エアコンフィルターが除去してくれます。
ただ、エアコンフィルターに絡まったカビは、
時間の経過とともにどこかに消えてなくなるわけじゃなく、
エアコンフィルターに絡まったまま。
同じエアコンフィルターを長く使い続けていると、
次第にエアコンフィルターがカビの繁殖場所となり、
エアコンの風がかび臭くなります。
フロアマットの汚れがカビのえさになる
フロアマットには泥や砂といった汚れのほかにも、
食べかす、こぼれたジュース類といった汚れも吸収してしまいます。
こうした汚れがカビのえさになりますし、
フロアマットがフサフサ・もこもこしていると、
更にカビが繁殖しやすい環境となります。
もしくは、車の天井のどこかに穴が空いていたり、
車体とドアの隙間が空いていて、雨水が車内にしみ込んでいた場合、
最終的にフロアマットに水がたまるような流れになることがあります。
そんな時には、車の雨漏りを修理する必要があります。
関連ページ:車の雨漏り・水漏れの原因と修理費用 コーキングで応急処置できる?
カビが繁殖しやすい環境とは?
南極や北極のように、よほど過酷な環境でもなければ、
地球上のどこにでもカビは生息していますが、
カビが好む環境・好まない環境というのがあります。
カビが好む環境というのは、
- 湿度80%以上
- 気温25度前後
- 直射日光が当たらない
- 風通しが悪い
といった条件がそろっていること。
車と照らし合わせて考えてみると
- 車内は密封されていて風通しは悪い
- 立体駐車場・地下駐車場だと日は当たらない
- 運転後はエンジンで車内が温まる
- 人から発する汗(水分)で湿度が上がる
といった感じでカビが繁殖するのに
都合の良い条件が整いやすくなっていることがわかります。
関連ページ:車内湿気取り|車内の湿気取り対策や湿気臭い原因はエアコン臭?
カビは臭くない!カビ臭い本当の原因は…
誤解を招く言い方をしていたんですが、
実はカビ自体からは嫌な臭いがするわけではありません。
カビ臭い本当の原因は、
カビが繁殖する過程で生み出される老廃物(排泄物)です。
言い方を変えると、カビのウ○コが臭いの発生源で、
私たちはカビと一緒に老廃物まで一緒に
吸い込んでしまっているわけです。
カビと言えば、代表的なハウスダストの一つで、
アレルギーを起こす危険性があります。
カビ臭い車をそのまま放置していたら、
アレルギーを発症するリスクもありますから、
早目に対策をする必要があります。
カビの臭い車の消臭対策
車のカビの臭いを消臭するにはどんな対策があるのかというと、
- 芳香剤
- 消臭スプレー
- 重曹
- 活性炭(竹炭)
- エアコンフィルタの掃除・交換
- フロアマット・エアコンクリーニング
- エアコンは送風でカビ対策
といったものがあります。
芳香剤
手っ取り早いのは車用の芳香剤を使うことでしょう。
置くだけのタイプや車から吊るすタイプなどなど、
色んな芳香剤がありますよね。
芳香剤の香りでカビの臭いを打ち消すことができますが、
ただ、場合によっては二つの変りが絶妙に混ざり合い、
さらにひどい悪臭になることもあります。
カビ自体がなくなったわけでもないので、
カビの臭いを芳香剤だけで対策するんじゃなく、
他の方法と併用したほうがよいでしょう。
消臭スプレー
芳香剤のように別の香りでカビの臭いをごまかすんじゃなく、
臭いを無臭化してくれる消臭スプレーで対策するのも1つの方法です。
最近では、車のようのファブリーズなんかも登場しているし、
¥カビを殺菌してくれる成分の入った消臭スプレーもあります。
活性炭(竹炭)
備長炭に代表されるように、済みの中でも、
活性炭と呼ばれる隅には、消臭・除湿・除菌などさまざまな効果があります。
炭はなぜあんなにも軽いのかというと、
内部に無数の隙間が空いているからです。
この隙間に臭いの原因物質’(アンモニアなど)や水分、
カビなどが吸着されてしまいます。
そこで、活性炭をそのまま車の中に置いておいても良いですし、
活性炭が使われた消臭・除湿・除菌を使うのも良いです。
関連ページ:竹炭の使い方・復活法|活性炭のトイレ・靴消臭や竹炭除湿効果は?
追記
重曹
重曹と同じく除菌・消臭効果があるものとして、
ハッカ油を使ったスプレーを使う方法もあります。
関連ページ:ハッカ油で洗顔・耳掃除|暑さ対策や口臭にもハッカ油は効果抜群
ハッカ油も重曹に負けないくらい多機能なので、
一つ用意しておくと様々な用途で活躍してくれますよ。
活性炭(竹炭)
エアコンフィルタの掃除・交換
フロアマット・エアコンクリーニング
エアコンは送風でカビ対策