箸の持ち方に関して
僕ほど不遇な思いをしてきた日本人は
他にいないんじゃないかと思う。
まだ小学校に上がる前の小さなころ、
左利きなのに右手で箸を持たされ、
散々練習してもうまくできない僕に父親がぶち切れ。
気が付いた頃には、
左手で箸をばってんにして持つようになりました。
この話だけで、育ちが垣間見えてしまいますね。。。orz
左で箸を持つことには多少ンコンプレックスはあったものの、
ばってん箸については、あまり気にすることなく、
普通にご飯を食べることができていました。
ところが中学生の頃、
箸で小豆をつまんで誰が一番多く移動できるか?
みたいなゲームが行われ、ばってん箸だった僕のクラスはダントツの最下位。
クラスメイトに散々なじられ、そこから
「絶対に正しい箸の持ち方をマスターしてやる。。。!!!」
という執念のもと、僕の長い長い戦いが始まりましたww
左手ばってん箸から箸の持ち方を矯正するのに20年
僕は中学生になるまで左手で箸を持ち、
さらに持ち方がばってん箸だったわけです。
今でも左手で箸を持つのは変わっていませんが、
徐々に持ち方を変えつづけ、35歳を過ぎてようやく、
(それなりに)正しい箸の持ち方ができるようになりました。汗
ぶっちゃけ、子供たちの方が自分よりも、
きれい箸の使い方・持ち方をしています。orz
苦節20年も費やしたわけですが、
途中で数年単位でサボっていた時期ももちろんあります。
僕が正しい箸の持ち方ができるようになるまでの過程を
おさらいしていくと、
1.人差し指+親指で支える。
ばってんの状態からいきなり
箸を正しく持つなんてできなかったので、
まずは何とか自分にもできる持ち方を研究。
すると、人差し指と親指の2本を使えば、
ぎこちないながらも箸をクロスさせることなく、
割とスムーズに動かすことができました。
そこでしばらくはこの持ち方を続け、
さしあたってばってん箸を卒業できました。
2.人差し指+中指+親指で支える。
1.の持ち方に慣れた後に次に取り組んだのは、
中指も加えて3本で箸一本を持つスタイルです。
今から考えると逆にこっちの方が器用な気がしますが、
1.→2.にステップアップする過程では、
かなりスムーズでした。
最初こそ違和感があったものの、
食事にひどく困ることはなく、
この持ち方もほどなく慣れました。
3.いよいよ正しい箸の持ち方へ。。。!
2.から正しい箸の持ち方に移るまでが
本当に長かったです。汗
というか、自分の中で
「別に今の持ち方でもそんなに変じゃないかw」
みたいに油断していたわけですが、
35歳になってやっぱり、
「正しい箸の持ち方を身に着けたい!」
と感じるようになり、箸の持ち方を再度研究してみました。
すると、ここまでくるともう感覚でしかないんですが
箸の動かし方を、縦に立てるイメージから
横に寝かせるイメージに変えると、、、
あれ、けっこう簡単に動かせるぞ!?
と、自分の中では革命的な発見に至りました。
中指の腹(第一関節の内側?)でどうしても箸を固定できず、
そのせいで箸の先端がいつもずれてしまっていたんですが、
もう一方の箸を横にスライドさせるように動かすイメージでやると、
なんの問題もなく自由自在に箸を動かすことができました^^;
箸の持ち方矯正に取り組んでから20年、、、、
父親が箸の持ち方の指導でさじを投げてからだと30年、、、、
続ければいつかはゴールにたどり着くんだ。。!
そんな達成感をちょっぴり味わいながら、
長い長い「箸の持ち方矯正」の旅は終わりました。
薬指・中指を離せるかで親離れチェック?
僕が育った地域限定の話かもしれませんが、
薬指・中指を離せるかで親離れできているかチェックできる!
という話がありました。
小学生の頃、僕はどうしても薬指・中指を離すことができず、
親離れチェックの話になるたびにからかわれていた経験もあるんですが、
これって、箸の持ち方が関係しているように思います。
正しい箸の持ち方ができるようになると、
結果的に、薬指と中指を離すような指の動かしたになるんですよね。
箸の持ち方とか、ちょっとした所作に内面の美しさが現れる
よくよく考えると、小さいころに親にガミガミ言われていたことは、
内面のきれいさみたいなものをよく表すことばかりだったように思う。
- 靴を揃えなさい
- 電車・バスでは騒がない
- 「ありがとう」を言う
- 口を閉じて食べなさい
とかとか。
ただ必ずしも、
親から見た良い子=しつけの行き届いた子
というわけではないですが、少なくとも、
ちょっとしたしぐさで育ちの良さみたいなものが垣間見えます。
箸の持ち方についても、
親がきちんとしつけをしてくれたのか?
親の言うことをよく聞いてきたのか?
そんなことがうかがい知ることができ、
わずかな違いでも見る人から見れば大きな差なるものです。
ということで正しい箸の持ち方に加えて、
箸を使ったマナー・タブーについてもぜひ知っておきましょうww
箸の持ち方に関する「嫌い箸」
正しい箸の持ち方・使い方があるということは、
逆に間違った箸の持ち方・使い方もあるということです。
具体的には、
- 握り箸・横箸
- 返し箸・逆さ箸
- ちぎり箸
- 突き箸・刺し箸
- 叩き箸
- 指し箸
- 持ち箸
- 寄せ箸
- 迷い箸(まよいばし)
- 探り箸
- もぎ箸
- 舐り箸(ねぶりばし)
- 咥え箸 (くわえばし)・噛み箸
- 掻き箸(かきばし)・込み箸
- 橋箸・渡し箸
というのがあります。
握り箸・横箸
箸を2本とも握りしめるような持ち方です。
フォークを使うような感じで、箸を閉じたり開いたりせず、食事を刺したりすくったりして食べます。
返し箸・逆さ箸
大皿に盛られたサラダを取り分ける時とか、箸を逆さにしている人がいますが、実はあれは正しい箸の持ち方・使い方じゃないんですよ。
確かに自分の口がついていないので清潔感はありますが、正しくはとりわけ用の箸を使います。
ちぎり箸
ナイフとフォークのように両手で一本ずつ箸を持って、切り分けたりする持ち方です。
これも箸の持ち方ではマナー違反となります。
使い方に関する嫌い箸
使い方の嫌い箸は種類がありすぎるので、いくつかをピックアップして紹介すると、
突き箸・刺し箸
フォークのように突き刺しておかずを食べてはいけまsね。
仏箸(ほとけばし)・立て箸
ご飯にお箸を突き立ててはいけません。
仏壇へお供えする際に箸をご飯につきたてることから嫌い箸になります。
合わせ箸・箸渡し
箸から箸へ料理を私てはいけません。
火葬した後に遺骨を拾い集めるときに参列者が箸を使って遺骨を集めます。
叩き箸
箸で食器をたたいてはいけません。
指し箸
箸を使って人や物を指すようなまねをしてはいけません。
持ち箸
箸を持った手で同時に食器を持ったりしてはいけません。
寄せ箸
ちょっと遠くにある料理の皿を箸を使って引き寄せてはいけません。
迷い箸(まよいばし)
料理が並んでいるテーブルの上で箸をきょろきょろと動かしてはいけません。
探り箸
汁ものの入ったお椀などで、具が残っていないかかき回して確認するのはマナー違反です。
もぎ箸
箸に付いた料理の残りを口の中でもぎ取るような使い方をしてはいけません。
舐り箸(ねぶりばし)
箸をなめてはいけません。
咥え箸 (くわえばし)・噛み箸
タバコのように箸を口にくわえたり、もしくは箸を噛んではいけません。
掻き箸(かきばし)・込み箸
食器に口を付けて料理を口の中へかき込むように箸を使ってはいけません。
同じく、ご飯を口に頬張るのも食事でのマナー違反となります。
橋箸・渡し箸
箸を茶碗やお椀、お皿の上に揃えるのもマナー違反です。
できることなら箸置きを使いましょう。
ご覧のとおり、
一般常識的に見て
「そりゃ駄目だろう~~」ってことが、
大体マナー違反になっています。
マナーは些細なことばかりですが、
人間関係を円滑にするためのルールです。
気にする人はマナー厨と言われるくらい、
マナーをとても重視します。
特に、根本的に上流階級で育った人たちにしてみれば、
マナー知らずの人にとてつもない違和感・嫌悪感を感じたりするものです。
自分の評価を知らず知らずのうちに下げてしまうことがないよう、
ぜひ気を付けたいですね☆