ヨクイニン(ハトムギ)は昔から、
肌にできるイボ(脂漏性角化症、脂漏性皮膚炎)なんかを
改善してくれるイボ取りとして使われてきた歴史があります。
漢方では「水毒」を解消する働きがあると言われていて、
肌荒れの原因の一つが、漢方でいうところの水毒。
ヨクイニン(ハトムギ)が水毒を解消してくれるからこそ、
イボをはじめとした肌トラブル・肌荒れを改善してくれるんですね。
そんなヨクイニンの効果について
もう一歩踏み込んで突っ込んでまとめてみました。
関連ページ:ヨクイニン好転反応期間|ハトムギ(ヨクイニン)でニキビ悪化?
目次
肌荒れ(ニキビ)の症状は主に肌の乾燥
肌荒れと言ってもニキビなどの吹き出物ができるとか、
肌がガサガサするとか、肌がぼんやり赤くなったり・かゆくなったり
色んな症状がありますね。
ただ、いずれにしても肌荒れが起きる原因は、
肌が乾燥していることが根本的な原因と考えて良いでしょう。
ニキビの場合、確かに余分な皮脂が
毛穴に詰まることが直接的なきっかけです。
関連ページ:ホホバオイルで毛穴開きケア|毛穴の黒ずみに効果は?【ホホバオイル使い方】
肌表面に皮脂が大量にあるわけですから、
ニキビができやすい脂性肌は肌の乾燥とは無縁?
と思いきや、そういうわけでもないんです。
隠れ乾燥肌、いわゆるインナードライ肌
になっている可能性もあるからです。
ホルモンバランスが大きく乱れる思春期を除けば、
大人ニキビはインナードライ肌が原因だと思って
ほぼ間違いないでしょう。
肌表面は皮脂でべとべと・ギトギトでも、
実は肌の内側では水分不足が起きているケースもあるんです。
肌の水分量が低下する主な原因は、
肌表面からの水分蒸発です。
肌の健康状態というのは、大雑把に言うと
肌に蓄えられる水分量に比例するので、
肌の水分量が低下すればするほど肌荒れしやすく、
肌がダメージを受けやすくなってしまいます。
そこで、貴重な水分が肌からこれ以上奪われないように、
「皮脂をもっと分泌させなさい!」
という命令が肌に対して出されます。
皮脂は油膜として肌内部に水分を閉じ込める役割も担っているので、
この命令自体は私たちの体に備わっているごく自然な機能です。
ただ、すでに皮脂が肌に充分に分泌されていたとしても、
そんなことは関係なく皮脂がドンドン分泌されてしまうので、
皮脂で肌がギトギト・テカテカになるだけじゃなく毛穴に皮脂が詰まるなど、
肌荒れが起きる原因となります。
これがインナードライ肌の典型的な状態です。
自分は脂性肌(オイリー肌)だという自覚があっても、
肌を洗い過ぎて皮脂を取り除きすぎるのはいけません。
必要な皮脂まで洗顔で取り除いてしまうと、
肌内部の乾燥がますます加速して、
皮脂分泌がますます加速するからです。
肌の調子を整えるためには
肌全体の保湿力を高めなければいけません。
関連ページ:すっぴん毛穴が目立つ|毛穴だらけのすっぴんはビーグレンで改善
肌荒れの原因は漢方で「水毒」
漢方(東洋医学)では肌荒れが起きる原因の一つに、
水毒というのがあります。
「水毒」が具体的な物質を指しているわけじゃなく、
体内の水分の流れが滞っている状態のこと。
漢方では血液以外の体液、リンパ液などが全て
「水」という風にあらわされます。
体内の「水」の流れが悪くなってしまったり、
余分な水が体の中にたまってしまうことで、
めぐりが悪化。
毒素(老廃物など)も代謝されにくくなることで、
毒素による悪影響が体のいろんな部位に現れはじめ、
肌に毒素が強く働くと肌荒れにつながるわけですね。
ちなみに東洋医学では、
「氣・血・水」
の3つめぐりが重要だと言われています。
「氣」は目に見えないエネルギーの流れ。
西洋医学的にはホルモンや自律神経の働きが
「氣」に相当するようです。
「血」は西洋医学でも血液そのものですね。
※東洋医学的は「栄養」の要素も加わるようです。
この3つが滞りなく体内で巡っている状態が元氣な状態。
水毒がたまっている状態を改善するには、
水のめぐりを改善するだけじゃなくて、
血と氣の流れも整えなければいけないというのが、
東洋医学的な考え方になります。
適切な塩分摂取・塩分不足に注意
「水をたくさん飲むのは体に良い!」
みたいな認識が広まっている気がしますが、
実は、水をガバガバたくさん飲むのも、
健康的にはあまり良くないようです。
西洋医学的にも「水中毒」と呼ばれる症状を
起こしてしまうことがあるようです。;
東洋医学的考えても、
水毒を招く恐れがあるので、
過度の水分摂取は考え物。
水分を摂りすぎると何が良くないのかというと、
体内の塩分濃度が下がってしまうし、
電解質バランスも崩れてしまうから。
汗を舐めるとしょっぱく感じるのは、
汗に塩分が含まれているから。
実は体から流れ出る体液には
塩分も意外と多く含まれているんです。
塩分が少ないと「水」のめぐりが悪くなり、
毒素の代謝が進みにくくなるんです。
実際に熱中症になった時や熱中症予防には、
塩分を取るように言われますよね。
水分を多くとって塩分を控えめにしないと言われるもの、
結局は、バランスが大切なんです。
塩分を取らな過ぎるも、
体には決して良くはないんです。
ヨクイニンの肌荒れ改善効果はある?
肌荒れが起きる主な原因は、
東洋医学的には「水毒」だと考えられています。
イボができるのも水毒が原因。
ヨクイニン(ハトムギ)がなぜ
肌荒れに効くと言われるのかというと、
ヨクイニン(ハトムギ)が水毒を改善してくれるから、
というわけです。
水毒の状態が改善され、
体内の「水」のめぐりが良くなることで、
肌組織の活動力も復活し、
肌の保湿力も改善されます。
イボができるのも身体の代謝力の低下が要因ですから、
体内のめぐりが改善されれば、
イボを自力で代謝できるようになる、というわけですね。
ちなみに、皮膚科でイボの治療をする場合、
液体窒素を患部に当てて焼切る、
という方法を用います。
これが本当に痛くて熱くて、、、
イボがポロリと取れるまでに、
何度も治療を受けなきゃいけないので
非常につらいです。汗
ヨクイニン(ハトムギ)の効果は、
非常に漢方的なので、いまいち、
効果が本物なのか信用しがたいものがあります。
そこで、ヨクイニン(ハトムギ)に含まれる成分から、
ヨクイニン(ハトムギ)の肌荒れ改善効果についてまとめてみました。
有機ゲルマニウムで肌を保湿
ヨクイニン(ハトムギ)には
様々な成分が含まれています。
後で詳しく説明しますが肌を作るために欠かせない
アミノ酸も穀類の中では豊富に含んでいます。
そして高麗人参、サルノコシカケ、田七人参
などには及ばないものの穀類としては、
有機ゲルマニウムも豊富に含んでいるのが
ヨクイニン(ハトムギ)の特徴の一つ。
有機ゲルマニウムの美容(美肌)効果によって
肌の調子が整うと考えられます。
ゲルマニウムには無機ゲルマニウムもあり、
有機ゲルマニウムと無機ゲルマニウムの違いは、
水溶性かどうか。
無機ゲルマニウムの場合は水溶性ではないので、
身体に取り込んだ分がどんどん体内に蓄積されます。
そのためゲルマニウム中毒のような症状が起きる危険があります。
腎不全・神経障害といった症状を招く恐れがあるので、
決して体に良いとは言えません。
それに対して有機ゲルマニウムは水溶性で、
時間が経てば体の外へ代謝されていきます。
1度によほど大量の有機ゲルマニウムを取り込まない限り、
健康に悪影響が出る心配はありません。
そんな有機ゲルマニウムですが、
保湿効果があると昔から言われていたんですが、
2012年の日本美容皮膚科学会でようやく、
有機ゲルマニウムの保湿効果が正式発表されました。
有機ゲルマニウムには、
セラミド(細胞間脂質)合成を促す作用が
あることが分かったんです。
セラミドとは細胞間脂質という名前の通り脂質の一種です。
セラミドは肌表面に近い部分に存在していて、
脂質による「膜」のようなものを形成するおかげで、
肌内部の水分蒸発を防ぎ、肌に潤いを保ってくれるんです。
有機ゲルマニウムは他にも、
CE(細胞膜の補強膜)の形成を促す働きもあり、
CEが壊れることによる肌の調子の乱れも防いでくれます。
免疫機能を担うリンパ球や
マクロファージなどの働きも活性化させることで、
肌の抵抗力も高めてくれるのが
有機ゲルマニウムです。
コイクセノライドで角質代謝
ヨクイニン(ハトムギ)のイボ取り効果が高いのは、
コイクセノライドによる抗腫瘍抑制作用のおかげ。
コイクセノライドは角質細胞の代謝を活発にする働きがあり、
古くなった皮膚(角質)をどんどん肌から
はがしてくれるわけです。
いわば、天然のピーリング剤のようなものでしょうか。
肌表面にできたイボは悪性でなければ、
脂漏性角化症のように古くなった皮膚や
余分な皮脂などが塊となったモノ。
肌表面の新陳代謝が促されることで、
日焼けした皮膚がいずれ剥がれ落ちるように、
イボもポロリと取れるようにしてくれるわけです。
コイクセノライドの働きによって
肌にとって余分な角質がどんどんはがれて行きますから、
ざらついていた肌触りも良くなっていきます。
有機ゲルマニウムのセラミド生成効果の働きも重なって、
角質細胞が規則正しく並ぶようになり肌の肌理も整います。
子供の肌にあれだけプルプルと輝く明るさがあるのは、
肌に水分がたっぷり含まれている影響もありますが、
セラミドの量が大人に比べて多く肌の肌理が非常に整っているから。
コイクセノライドには消炎作用もあることから、
ニキビも悪化しにくくなるしニキビ予防にもなりますね。
ヨクイニンの効果は肌の部位を問いませんから、
あごニキビ
おでこニキビ
頬ニキビ
鼻ニキビ
口の周りのニキビ
などなど、場所を問わずに効果が期待できます。
関連ページ:口の上の痛いニキビの原因と治し方!ニキビを潰すのはNG!
アミノ酸による新陳代謝促進
ヨクイニン(ハトムギ)は穀類の中でも、
タンパク質(アミノ酸)を多く含んでいるのが特徴。
ちなみに、タンパク質とは、様々な種類のアミノ酸が
結合してできるものです。
グルタミン酸などのタンパク質のほか、
ロイシン、チロシン、バリン、システイン、
アスパラギン、セリン、プロリンなども
含まれているようです。
肌も結局は、アミノ酸が結合してできる
たんぱく質の一種。
たとえば保湿成分のコラーゲンは、
プロリン、グリシン、リシンという
アミノ酸が主な成分。
セリンは細胞膜を作るために欠かせないアミノ酸で、
細胞内に水分を蓄える働きを強化。
システインにはメラニン色素を分泌させる
メラノサイトの働きを抑制して、
美白効果をもたらしてくれます。
アスパラギンは肌の新陳代謝を促すなど、
様々なアミノ酸の働きによって、
肌の健康状態が保たれています。
ヨクイニン(ハトムギ)を肌に加えることで、
こうしたアミノ酸を肌に直接供給できるため、
肌荒れを改善してくれる効果が期待できるわけですね。
ヨクイニン(ハトムギ)とは?
ヨクイニン(ハトムギ)は
イネ科ジュズダマ属に属する穀物。
植物学的には大麦や小麦よりも、
トウモロコシに近い種類のようです。
ヨクイニン(ハトムギ)は漢方でも昔から使われていて、
記録をさかのぼってみると古代インドにまでさかのぼります。
古代インドにはアーユルヴェーダなどの聖典がいくつかありますが、
その中の一つに「リグ・ヴェーダ」というものがあります。
リグ・ヴェーダは紀元前1500年頃のモノとみられていて、
ヨクイニン(ハトムギ)の記述がみられるそうです。
時代が進んで紀元前91年頃になると中国の後漢時代に
司馬遷が記した「史記」にもヨクイニン(ハトムギ)の記述があり、
「神農本草経」という中国最古の薬物書にも、
ヨクイニン(ハトムギ)が登場。
神農本草経ではいくつかの漢方がランク付けされていて、
ヨクイニン(ハトムギ)は効果が高い「上品」に位置付けられ、
「久しく服すれば、補虚、益気、軽身などの効果がある」
といった解説がなされているそうです。
日本では江戸時代の薬物学者である貝原益軒が、
ヨクイニン(ハトムギ)を病後や産後の体力回復のために
使っていた記録があります。
ヨクイニンには好転反応があるって本当?
ヨクイニン(ハトムギ)について調べてみると、
好転反応が起きる可能性もあることがわかります。
好転反応とは簡単に言うと、症状が改善する前に一時的に、
症状が悪化してしまうようなケースのこと。
ニキビが消えてなくなる前に、
赤ニキビが腫れて大きくなるなどの症状が起きるかもしれない、
といった話も目につきますが、ヨクイニンの好転反応については、
別の記事で詳しく解説しています。
関連ページ:ヨクイニン好転反応期間|ハトムギ(ヨクイニン)でニキビ悪化?
ヨクイニン化粧水の種類
もっとも知名度の高いヨクイニン化粧水
(ハトムギ化粧水)と言えば、やっぱり
ナチュリエのハトムギ化粧水・スキンコンディショナー
じゃないでしょうか。
ドラッグストアに行けば必ずと言ってよいほど置いてあるし、
大容量で価格も非常に低め。
1度にたっぷり使えるので、
人気のあるハトムギ化粧水ですよね。
ヨクイニン(ハトムギ)を配合した化粧水は
他にもどんなものがあるのか調べてみると、
意外とたくさんありました。
ヨクイニン(ハトムギ)の含有量が
比較的多いものだけピックアップしても、
こんなに種類が豊富!
- まかないこすめ しろすべ化粧水(ゆずの香り)
- 雪肌精 化粧水
- シンプルバランス ハトムギローション
- アロヴィヴィ ハトムギとろとろローション
- 麗白 ハトムギ化粧水
- ロッシ モイストエイド スキンコンディショナー 馬油ハトムギ化粧水
- 肌研 極水 ハトムギVC化粧水
- ハトムギ 美容水 インヒアルロン酸
- セザンヌ スキンコンディショナー しっかりうるおうハトムギ化粧水
- はとむぎ化粧水(はとむぎ本舗)
- ハトムギスパミスト
- ハトムギ 美容水 インイソフラボン
- アサバ スキンローションS
ヨクイニン(ハトムギ)による保湿&抗腫瘍効果だけじゃなく、
ヒアルロン酸をプラスして保湿作用を高めたり、
ビタミンC誘導体(VC)を加えて美容効果を強化したりと、
それぞれに特徴があります。
ヨクイニン化粧水の手作り方法
ヨクイニン化粧水(ハトムギ化粧水)は、
道具さえ揃えれば、手作りすることもできます。
成分を順番通りに混ぜていくだけなので、
手作りするのは決して難しくはありません。
用意するもの
- ハトムギ茶パック 1パック
- アルコール(日本酒、焼酎、無水エタノール) 200cc
- 精製水 100cc
- グリセリン 50cc
まずハトムギエキスを抽出するために、
ハトムギ茶をアルコールに浸して1時間ほど放置。
その後、アルコールごと鍋に入れて火にかけ、
アルコールを半分ほど飛ばします。
これだけにつめればアルコール成分はほとんど飛び、
濃度の高いハトムギエキスだけが残ります。
後は、精製水とグリセリンとハトムギエキスを
混ぜるだけでOK。
防腐剤や酸化防止剤などは
一切使ってない無添加化粧水になるので、
保存容器はしっかりと熱湯消毒しておきましょう。
また、品質が劣化しないようにするためには、
ホホバオイルなど肌にやさしくで防腐作用の高い
天然オイルを混ぜるも混ぜると良いですよ。
ホホバオイルは私たちの皮脂と成分構成が非常によく似ていて、
その上、防腐・抗酸化作用にも非常に優れているので、
医療分野でも使われている天然オイルです。