花見着物・浴衣コーディネート 柄や色はどうする?

花見に行くとたまに見かける着物姿の女性。

風流で良いなと思うんですが、
花見に着物って、気を付けないと
陰でひそひそ言われかねないポイントが
いくつかあるんです。

花見に着物・浴衣を着ていくときに、
知っておいたほうが良い注意点をまとめてみました。

浴衣は花見の季節じゃない

浴衣とは本来は下着や寝間着に近い着物なんです。

なので、まだ肌寒さの残る時期に浴衣を着るのは、
完全に季節感がなくなってしまうんです。

一般的に浴衣を着ても良い時期は、
6月~9月頃と言われています。

どうしても浴衣を着たい場合には、
アサガオとか夏の季節感の柄を避けて、
着物感覚で着れるような柄のものを選ぶと良いですよ。

そして、浴衣の生地は薄くて
風を通しやすいものも多いですから、
ヒートテックの下着を着たりして、
寒さ対策をしっかりしていきましょう。

あまり見かけることはないですが、
浴衣の柄によっては、ショール、羽織することで、
着物らしく見えるので、ひそひそ言われることも少しは減らせるかなと。

帯の柄や色は先取りがポイント

着物・帯の柄や色を選ぶときには、
季節感を少し先取りするのがポイントです。

桜の開花に合わせて、
まだ咲き切っていない時期には、
満開の桜の模様。

桜がすでに満開を迎えているときには、
すでに花弁が散っている模様を
選ぶのが良いですよ。

桜といえば色はピンクですから、
着物の柄が全体的にピンクの場合、
帯は黒味の強いものを選ぶことで、
柄を引き立たせることができますよ。

模様の選び方は、サクラ以外にも、
牡丹、霞、藤などが季節感にあっています。

防寒をしっかりしておこう

着物で花見をするときに気を付けたいのは、
やっぱり寒さです。

身体が寒気を感じ始めると、
急激に体幹気温が下がってしまうので、
入念に防寒対策をしていくべきです

ストールをまいていけば、
日差しが温かいときにも重宝しますし、
コート、羽織は持っていきたいところ。

長襦袢を着きて、
着物の中も温かくなるように
気を配りましょう。

関連ページ:寒い花見の防寒対策!隙間のない服装がポイント

着物の着崩れ・歩き方にも注意

着物を普段あまり気慣れていないと、
すぐに着くずれしてしまったり、
着くずれしても治せなかったりしますよね。

  • 衿がゆるむ・かぶる
  • 半衿が隠れる
  • 長襦袢の後ろ衿が出る
  • 袖口・袂から長襦袢が出る
  • 上前の褄先(裾のかど)が落ちる
  • 据が広がる
  • おはしょりが崩れる
  • 背中・袖つけがゆるむ
  • 腰回りがふくらむ
  • お太鼓がつぶれる・たれがはね上がる
  • 帯が下がる

洋服を着ている時と同じ感覚で
身体を動かすと着くずれしやすいので、
体を捻ったり手足を動かすときには、
丁寧な動作になるように気を付けましょう。

安全ピンがあればトイレも楽

着崩れ対策には実は安全ピンが効果的です。

安全ピンを使って形を固定してしまえば、
着崩れを起こす心配がなくなるし、
着物が必要以上にはだけてしまうこともありません。

それにトイレに行くときにも安全ピンがあると楽です。

帯の上部に左右の褄先(両端のこと)と裾よけ(下着)を
安全ピンでとめることによって、
着物を汚してしまうことがなくなります。

歩き方・マナー

着物を着ているときには、
腕は肩より上に上げない様にすると、
着くずれするのを防ぐことができます。

歩き方に関しては、

  • 歩幅は小幅を意識する
  • 両腕を大きく振らない
  • 振り向く時は身体ごと
  • 階段の上り下りは裾を支えるように持つ

外股で歩いてしまうと足が見えてしまうことがあるし、
草履に慣れていないとひょこひょこした歩き方になってしまうので、
舗装された歩きやすい道を歩くようにしたほうが良いですよ。

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