インフルエンザにかかると、手や足など、
体のあちこちにしびれを感じることがあります。
- 足の裏
- 指先
- 舌
- くるぶし
- 左腕
- 首から指先
などなど、人によって
しびれを感じる場所や範囲、
そして期間も様々です。
関連ページ:インフルエンザで首が痛い|インフルで首や節々が痛い原因と対処法
予防接種後にしびれを感じることもあるんですが、
インフルエンザと身体のしびれ(手足のしびれ)
の関係について詳しく調べてみました。
ちなみに、しびれが強い場合にはあまり我慢をせず
早めに病院で症状を見てもらうようにしましょう。
神経内科であれば、
全身の神経に関する病気を専門的に扱っているので、
詳しく検査してもらえますよ。
目次
手足などがしびれる原因
インフルエンザになると、
なぜしびれを感じることがあるのかというと、
主な原因は6つあります。
脱水による水分不足
インフルエンザになると、嘔吐や下痢を伴うこともあるし、
治りかけになればなるほど大量の汗が出やすくなります。
そのため、体中の水分が短期間で失われてしまいます。
関連ページ:【 インフルエンザと汗】解熱後の治りかけで寝汗や汗だくになる原因
水分が不足し、さらに汗と共に
カリウムなどのミネラル分が失われることで、
体内の正常な神経伝達が妨げられてしまいます。
筋肉などの働きが鈍ってしまうし、
血液の循環だって悪くなります。
正座のときに感じるようなしびれほど強くはなくても、
同じようなしびれを感じることがあります。
関連ページ:インフルエンザの水分補給の目安!お茶やポカリは?予防は?
電解質の濃度の異常
発汗や嘔吐・下痢によって水分が失われると、
水分だけじゃなくて、カルシウム、カリウム、
マグネシウムといったミネラルも失われます。
ミネラルバランスが急激に崩れることによって、
やはり、体の機能が正常に働かなくなってしまいます。
特に自律神経の働きなどが鈍ってしまうと、
ますます汗の出方がおかしくなったり、
しびれを強く感じる可能性があります。
関連ページ:インフルエンザで膝が痛い|インフル解熱後も足膝の痛みが続く原因は?
寒さによる血流低下がまねく循環不全
インフルエンザに罹ったばかりのころは、
震えるほど寒さを感じることがあります。
この時、体の内側では実際に体温が下がっていて、
そのせいで血液循環が滞りやすくなっています。
毛細血管が収縮したりして、
血流が不足することによって、
しびれを感じるようになります。
高熱により神経の働きが邪魔される
高熱が続くことによって、
筋肉にダメージが加わって
筋肉痛や関節痛を感じることがあるように、
神経にも悪影響を及ぼします。
神経に対して余計な刺激を加わることがあり、
たとえば、痛神経を刺激することによって、
しびれに似た痛みを感じることがあります。
関連ページ:インフルエンザ 耳が痛い!頭痛・中耳炎併発の治療や薬は?
合併症によるしびれ
インフルエンザによって免疫力が下がっているところで、
何らかの病気にかかってしまうことで、しびれを感じることがあります。
主に2つの病気が考えられるのですが、
その2つについて次のトピックで詳しく紹介していきます。
関連ページ:インフルエンザで胸が痛い|インフルエンザa型・b型で症状の違いは?
しびれを招く合併症
インフルエンザをきっかけに他の病気にかかってしまった、
いわゆる合併症が起きてしまい、そのせいで手足のしびれを感じることがあります。
感染後多発性神経炎
インフルエンザなどウイルス感染性の病気になった場合、
症状が一通り収まった後に起きやすい合併症が、
感染後多発性神経炎です。
末梢神経に障害が起きて、
軸索を被う髄鞘のアレルギー反応が
原因と言われています。
慢性化した場合には治療が必要になるものの、
急激に発症した場合には、一時的な症状が終わることが多いです。
ただ万が一、しびれの症状が続く場合には、
早目に病院で診てもらうようにしましょう。
ギランバレー症候群
こちらも慢性化してしまうと命の危険が伴うものの、
ほとんどの場合は、一時的に発症して、
時間経過とともに治ることがほとんどです。
運動神経に障害が起きて、手足に力が入らなくなったり、
顔の筋肉のまひを伴うこともあります。
インフルエンザに対抗しようとするあまり、免疫力が過剰に働いてしまい、
体にも攻撃してしまうことが原因という風に言われています。
インフルエンザウイルス感染から
1~3週間してから発症することが多いと言われています。
ただ、予防接種を受けていた場合には、
6週間以内に発症する可能性があると言われています。
予防接種としびれの関係
ギランバレー症候群の例もある通り、
予防接種と体のしびれには、因果関係があります。
予防接種の影響で
数日くらい指先や足先などの末端に
軽いしびれを感じることもあります。
たいていの場合にはすぐに収まりますが、
しびれが長く続くような場合には、
早目に病院で受診するようにしましょう。
関連ページ:インフルエンザの喉の腫れの原因は予防接種?対策は?
医薬品副作用被害救済制度
インフルエンザワクチンの予防接種については、
賛否両論があります。
打たなくても良いという人、
打つと体に悪いという人もいますが、
医薬品副作用被害救済制度というのがあります。
これは、医薬品を正しい使い方をしたにも関わらず、
何らかの副作用が起きて重傷買てしまった場合に、
患者の治療費を一部負担する制度です。
万が一、予防接種で重篤な健康被害が起きた場合には、
是非この制度を利用してくださいね。
参考:
医薬品副作用被害救済制度