運動会で良い写真を撮影するには
まずはカメラの設定から!
露出補正・ISO感度を調整して、
適度な明るさになる値を確認しておきましょう。
目次
運動会で子供には目立つ靴・靴下を
まず大前提として、運動会ともなると
何百人という子供でグランドがあふれかえります。
いくら見慣れた自分の子供であっても、
皆がほぼ同じ服装をして帽子をかぶられてしまうと、
わが子がどこにいるのか?すぐに見失います。汗
運動会中、わが子をいち早く見分ける唯一の手段となるのが、
靴・靴下です。
よくサッカー観戦する人であれば、
選手の靴を見て、選手の位置を把握したりしますよね。
同じ要領で、子供には、他の子よりも割と目立つ靴・靴下を
履かせるようにしましょう。
露出補正 白い服を目印に
例えば白い体操着を来た子供
にピントを合わせて撮影してみた時の
明るさをチェックしましょう。
特に眩しいくらいに晴れていると、
白の明るさに自動設定が引っ張られて、
顔の表情が暗くなってしまう可能性があります。
逆光の場合だと今度は、全体が暗くなりがちです。
屋外であればだいたい、
+0.7~1.0くらい
の幅で調整をすると、
程よい明るさを見つけられるはずです。
ISO感度を上げ過ぎて画質を劣化させない
ISO感度の数値を上げていくと、
少ない光量でも明るい写真を
撮影することができます。
カメラ内のセンサーが、
光に敏感に反応してくれるわけですが、
その代りに画面がざらつく
ことがあります。
望遠レンズを目いっぱい伸ばした状態で、
ISO感度を上げてみて、
どのくらいの明るさになるか?
確認しておきましょう。
絞り値(F値)・シャッター速度も関係してくるので、
一概にこの設定が良いとは言いにくいものの、
- 晴天であれば400
- 曇天であれば800
このくらいを目安に
ISO感度を調整しましょう。
ISO感度の設定がいまいちよくわからなければ、
とりあえずフルオートモードで適当にピントを合わせてみて、
その時のISO感度に設定すればOKです。
運動会のカメラ撮影のポイント
わが子の活躍する姿を
最高の形で撮影するテクニックです!
ぶれないコツは構造物を利用
カメラ撮影で最もありがちなのは、
手ブレですよね。
望遠にすればするほど、
シャッタースピードが遅くなればなるほど、
撮影がぶれやすくなります。
三脚を使わず、手ブレを抑えるためには、
どんな方法が有効かと言うと、
・フェンスや壁などに寄りかかって、
体が揺れないようにする
・脇をぐっとしめて、
カメラの下を手で包むように支える
・撮影の瞬間は息を止める!
・指の腹で優しくシャッターを押す!!!
・下に台を置いて台の上で撮影する
徒競走はスタート・ゴール・コーナー
徒競走の撮影ポイントは、
- スタート・ゴール
- コーナー
です。
スタートとゴールでは、子供の表情をアップにしたり、
画面全体で全身を撮影しやすいポイントです。
スタートの時は、動きが止まっているので
撮影しやすいですね。
ただゴールに関しては、
ピントを合わせるのが大変になりますが、
ちょっとしたテクニックがあります。
ゴールにはテープが引いてあるはずですから、
そこにピントを合わせておいて、
子供がやってくるのを待てばよいです。
撮影場所はゴール側で待ち構える
徒競走のスタートとゴールを
きれいに撮影しようと思ったら、
ゴール側で待ち構えるようなアングル
が良いです。
次にコーナーを回るシーンの撮影では、
流し撮りができるのがベストです。
走り抜ける子供にピントを合わせた状態で、
カメラも同時に横に動かしていく。
そうすることで、ボケた背景が流れていく
動きのある写真を撮影できます。
流し撮りは結構難しいので、
事前に練習をしておいた方が良いですが。汗
玉入れ・ダンスはできるだけ真正面から
玉入れやダンス、そして
最初と最後の整理体操は、
できるだけ真正面からの撮影
ができるとベストです。
動きがそれほど激しくないはずなので、
ピントは合わせやすいはずです。
なのでどこで撮影するのか?
だけを気にしておけば、
良い写真を撮影しやすいです。
しいてポイントを上げるならば、
今の瞬間を撮影するというよりも、
次の動作を待ち構えるように
撮影シーンを選ぶと良いです。
お弁当、得点板など設備面も忘れずに
子供の撮影にばかり考えるんじゃなくて、
運動会の雰囲気が伝わるような写真も、
撮影しておきましょう。
お弁当
得点板
のほかにも、
子供たちが手作りした
入場門
装飾
などなども、
ぜひ写真に収めていきましょう。
望遠レンズを選ぶ基準
運動会の撮影は、必ずしも
良い場所を確保できるとは限りません。
時には遠くの方からの撮影
を余儀なくされることはよくあります。
望遠レンズは必須になるわけですが、では
どのくらいのスペック(焦点距離)のレンズ
を選べばよいのでしょうか?
直線で100mを悠々と確保できる
くらい広いグラウンドであれば、
望遠側500mm
を選んだほうが良いかもしれません。
単純に焦点距離が長くなればなるほど、
遠くの景色をアップで撮影できます。
これだけのスペックがあれば、
グラウンドの隅から端を撮影しても、
子供の姿をとらえられます。
ただ、そんなに遠い距離で撮影
することはほぼないと思いますので、
望遠側300mm
もあれば十分です。
35mm換算とは?
一眼レフやミラーレスの仕様で、
焦点距離に関しては、
35mm換算
という表記をよく見かけます。
例えば、
500mm
(35mm換算で750mm相当)
といった具合です。
これは何を意味しているのかと言うと、
カメラ内のイメージセンサー
が関わっています。
焦点距離を正確に知るには、
イメージセンサーの大きさも
計算式に含めなければいけません。
おおざっぱに言うと、
イメージセンサー=フィルム
です。
デジカメが普及するまでは、
フィルムの大きさは
35mmでほぼ統一
されていました。
しかしデジカメが普及すると、
イメージセンサーが
フィルムにとってかわります。
イメージセンサーは
フィルムとは違って
大きさを自由に設計できます。
イメージセンサーは高額なため、
一眼レフでもミラーレスでも、
廉価版だと小型設計となっている
ケースが一般的です。
ここまでの話をまとめると、まず
焦点距離は、
・カメラのセンサーサイズ(フィルムの大きさ)
・レンズの焦点距離
の2つによって決まります。
ただカメラによって
センサーサイズが変わってしまいます。
そこで、フィルム時代の名残で
センサーサイズが35mmだと
どのくらいの焦点距離になるのか?
を基準に比較するわけです。
運動会の撮影であったらよいもの
一脚or三脚
三脚だと3点でカメラを支えるので、
手を放しても倒れることはありません。
当たり前ですが^^;
一脚はその名の通り、
足が一本しかないので、
手を離せば倒れます。
ただその代り、
三脚に比べて持ち運びやすい
というメリットがあります。
手ブレを抑えやすくなるし、
カメラを横回転させれば、
流し撮りもしやすくなります。
折り畳み式脚立
良い撮影場所を取れないことは
良くあります。
そこでやはり
脚立
の出番です。
折り畳めるタイプで、
椅子にもなるような脚立があれば、
人ごみの後ろからでも、
撮影がしやすくなります。
一眼レフorミラーレスのどっちを選ぶべき?
ピントを合わせやすいのは、
間違いなく一眼レフの方です。
ミラーレスだと、その構造上、
どうしてもピントが遅れがち。
つまり動いている被写体の撮影には、
ミラーレスは向いていません。汗
と、言われていました。
最近は技術がだいぶ進歩していて、
どちらかと言うとミラーレス一眼の方が、
運動会の撮影向きです。
追尾AFできる
自動でピントを合わせてくれるのが、
オートフォーカスですが、
いくつかの種類があります。
その中に追尾フォーカスと言うのがあります。
追尾フォーカスを使うと、
ピントを合わせた被写体が動いても、
被写体を追いかけて自動で
ピントを再調整してくれます。
動き始める被写体にピントを合わせておけば、
その後の動き出しをとらえやすくなります。
連写できる
一眼レフにも搭載されていますが、
ミラーレスも連写ができます。
絶好のタイミングを狙って撮影
するのは、かなり難しいものの、
連写すればだいたい良い写真がとれます。
運動会前にメモリーを空けておいて、
バシャバシャ連写撮影しましょう。
可動式モニタ
ミラーレス一眼の中には、
液晶モニターが可動式になっている
タイプがあります。
モニターを動かすことができれば、
地面すれすれからの撮影
高い位置から見下ろす撮影
ができます。
ちょっと違ったアングルからの写真
も楽しむことができます。
測距点(フォーカスポイント)が多い
一眼レフよりもミラーレスの方が、
フォーカスポイントが多い傾向があります。
さらに一眼レフの場合、
フォーカスポイントが中央に固まっている
タイプが多いです。
ミラーレス一眼の場合、
フォーカスポイントが撮影範囲全体に広がっている
タイプが多くあります。
つまり、
被写体の位置を
中央からずらした構図
なんかも手軽に撮影できます。
※一眼レフで被写体の位置をずらす場合、
まずは被写体が中央に位置するぽいんとで、
ピントを合わせた後に、カメラをずらす、
といった手間が必要になります。
以上を踏まえると、
運動会撮影に適しているのは、
ミラーレス一眼の方。
様々な機種がありますが、
特におすすめなのが、
オリンパス ペン。
僕も持っているというのもありますが(笑)、
ここで紹介したポイントを
すべて満たしています。
さらに値段もかなりお得!
300mmの望遠レンズもセットで
かなりリーズナブルです。
もし、一眼カメラをこれから買おう
と思っているなら、ミラーレスから
始めると良いですよ。
通常の一眼レフカメラに比べて、
サイズも小さいので持ち運びも便利。
カバンにラクラク入るので、
デジカメ感覚で一眼カメラを楽しむ
ことができますよ。
まとめ:写真整理はいくらでもできる
良い写真を狙って撮影するのは、
プロだって難しいものです。
納得の一枚を撮影するためには、
とにかくたくさんシャッターを切ることです。
家に帰れば写真整理は
いくらでもできます。
失敗を気にせず、
どんどん撮影しましょう!